ロシアから外国への荷物の送り方––2023年度版

Legion Media
 制裁が発動されていても、ロシアの郵便局は外国にも荷物を届け続けている!

 ロシアから外国に荷物を送るのは、外国からロシアに送るよりはやや簡単である。制裁が発動されているにもかかわらず、ロシア郵便の支店は外国での営業を続けており、多くの企業が外国に郵便物を発送し続けている。

外国に郵便を届ける企業 

ロシア郵便

 ロシア郵便は外国への郵送を続けている。しかもその対象となっている国はかなり多い。現在、ロシア郵便はロシア郵便のサイトに掲載されている209カ国のうち、126の国々への郵送を行なっている。そこに含まれていないのは、たとえば、ポーランド、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドなどであるが、全リストはロシア郵便のサイトでチェックできる。郵送を行なっている国々への荷物は、遅くとも40日で届けられている。西ヨーロッパの国々であれば、荷物は平均15〜30日で届く。 

 郵便発送の手続きをするには、ロシア郵便のサイトで、送料を確認する。料金は3種類しかない。普通郵便、速達、そしてEMSである。サイト上で料金を調べた後、「手続きする」をクリックし、その指示に従う。大切なことは、税関申告書は20行しかなく、その中に梱包されたすべての品目を漏らさずに書かなければならないということである。もし20品目以上を送る場合は、別の申告を作成しなければならない。

 ブリャンスクからキプロスのリマソールに荷物を送ったある女性は、7キロの荷物を送るのに3550ルーブル(およそ6100円)かかり、26日で到着したと書いている。

 途中で、追跡ができなくなり、「ロシアから発送」の表示が変わらなくなったが、荷物は無事に届いたという。到着した際に、郵便局員が荷物のチェックを行い、税金の支払いを求めることもあるが、荷物がすでに使用された私物だった場合は、税金を支払う必要はない。

DHL

 DHLはロシア国内の輸送は行なっておらず、外国からロシアへの郵送も行なっていないが、ロシアから外国へは、地球のほぼすべての場所に荷物を送っている。発送の方法はロシア郵便と似ている。サイトを開き、料金表を見て、最も適した送料を選ぶ。その後、個人情報や送付書類に入力し、指示に従って進む。その国に荷物を送ることができるかどうか、事前に電話で確認した方がよい。電話番号はサイトに記載されている。

 DHLのデメリットは料金が高いことである。ロシア郵便を利用した場合、ブリャンスクからリマソールへの荷物は3550ルーブルであったが、これをDHLで送った場合は32540ルーブル(およそ56000円)である。しかし、料金が高いだけあって、7日で届く。 

 外国への郵便についての投稿に、ユーザーのアーラ・スミルノワさんは次のように書いている。「DHLはロシアでも営業していて、アメリカやイギリスに定期的に荷物を送っています。1キロまでで10000ルーブル(およそ17200円)です。最近、ロシア郵便で イギリスに荷物を送り真とるのしたが、そのときは8日で着きました(遅延することもある)。ボックスベリーという会社もありますが、アメリカやイギリスまで、14〜20日かかります。料金は1キロまでで2500ルーブル(およそ4300円)です」。

Boxberry

     ボックスベリーは全世界への郵送を行なっている。送料もリーズナブルで、所要日数もそれほどかからない。たとえば、モスクワからイタリアに4キロの荷物を送るのには3335ルーブル(およそ5700円)。10〜16日で届く。追加で、到着地に応じて、マイページで、関税を支払う必要がある。

 PonyExpress 

     ポニーエクスプレスもオフィシャルサイトを通じて、発送の手続きをする。まず、送料を計算し、到着までの日数を調べ、その後、書類に入力する。たとえば、ロシアからフランスまで5キロの荷物を送る場合、ドアトゥードアで9〜18日かかり(発送日、休日、祝日を除く)、送料は24410ルーブル(およそ42000円)

 どのサービスを利用する場合でも、国外への持ち出しが禁止されている品目のリストを注意深くチェックする必要がある。中には予期せぬものが含まれていることがあるからだ。たとえば、人工皮革や天然皮革の手袋は送れない。それぞれのサービスのサイトにリストがあるので、参考にすること。また関税は荷物の種類(新品か中古か、個人用か販売用かなど)、それぞれの品の価格によって異なる。

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