全米オープン・テニスで快進撃を続けるカレン・ハチャノフ

Shi Tang/Getty Images
 怒りっぽいことで有名なこのロシア人テニスプレーヤーは、幼少時の健康問題を乗り越え、このスポーツで今の地位まで上ってきた。

 ロシア出身のテニス選手、カレン・ハチャノフは、2022年9月7日に全米オープンでオーストラリアのニック・キリオスを破り4強入りを果たした。ハチャノフは9月9日に行われる準決勝でノルウェーのキャスパー・ルードと対戦する。

 ロシアのスターテニス選手、ハチャノフは現在ATPランキング・トップ100で31位にランクされている。

テニスとの出会い

 カレン・ハチャノフは1996年5月21日にアメリカ人とロシア人の両親のもとに生まれた。彼が3歳の時にテニスを始めたのは、ほとんど偶然の出来事であった。

 「もちろん、3歳の時に自分からテニスの練習を始めたいと言ったわけではありません。両親がテニスが好きだった上に、通っていた幼稚園でテニスのレッスンを選択できたんです。それで両親は私にやらせることにしました。このコースは3歳児対象にしては、すべてが本格的でした。基礎訓練として、跳躍、競走、体操などをして、4歳か5歳ごろにやっとラケットを持てるようになるのです」。ハチャノフはインタビューの中でこう話している

 カレン・ハチャノフは怒りっぽく、この若いテニス選手はこれによって一流のテニス選手になるのが少し遅くなったと言われている。しかし、2020年のヨーロッパ・オープンで物議を醸しだした試合の時のように、イライラ気質が時折コート上で顔を出すことがある。

 ハチャノフがプロのテニス選手になるためには、もう一つ別の障がいが立ちはだかった。12歳の時直面した予想もしなかった健康問題である。若きカレンは成長スパートによって合併症を起こし、体が思うように動かせなくなった。これは彼がテニスの試合をするのにとても悪い影響を与え、両親もコーチもこれ以上テニスを続けることは無理だと思ったと言う。

 にもかかわらず、この若者は困難を克服することができた。2013年はじめ、17歳のハチャノフはヨーロッパジュニア選手権で優勝した。その時、彼の身長は198㌢、体重は87㌔にもなっていた。

オリンピックメダルと家族

 ハチャノフはITFフューチャーツアーの台湾大会で優勝し、2014年にプロとしてデビューした。ハチャノフは世界中のトーナメントに参加し、輝かしいキャリアを積んでいった。

  「2016年になって、自立できるようになりました(後略)」とハチャノフは語る。「それまでは、『ビジネスクラスで飛ぶ』ことなどとてもできませんでした。エコノミークラスに乗って、それに不満も感じていませんでした。しかし、ビジネスクラスに乗ることは自分に対する投資であるし、コートで最高のプレーをすることにつながるのです」。

  2020年夏の東京オリンピックで、ハチャノフはアレクサンドル・ズベレフに敗れて金メダルは逃したものの、銀メダルを獲得した。

  2016年、ハチャノフはヴェロニカという女性と結婚した。テレビで彼が告白したことによると、彼らが出会ったのは、8歳のときだったという。結婚以来、ヴェロニカはツアーに同行しハチャノフと世界を回っている。

 このカップルは現在、アラブ首長国連邦のドバイに居住している。2人はそこで、2019年9月に生まれた息子を育てている。 

  ノルウェーのキャスパー・ルードと準決勝で対戦することについて、ハチャノフは、「勝ちたいと思っています。先に行けば行くほど、望みは大きくなるものです。私は、一歩前進することができ、人生で初めて4大大会の準決勝に進むことができました。もう失うものは何もないのです。次の試合のための準備は出来ているし、良いゲームが出来ると思います」。

 このトーナメントが終わると、ハチャノフはATP ランキング・トップ 100で少なくとも18位になる。もし、このロシア人が優勝することになると、ランキングの10位に再びもどることになる。〈2019年に10位になったことがある〉

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