カメラ「ゼニットE」
Mikhail Vasilyev/Unsplashゼニットは間違いなくソ連製のカメラの中でもっとも知られている。35ミリ一眼レフカメラで、取り外し可能な35ミリレンズが標準装備されている。中でも一番人気のシリーズは、ゼニットEで、1965年から1986年の間に300万台以上が生産された。
ゼニットEで撮られた写真
Leanne Surfleet (CC BY-NC-ND 2.0)このカメラは極めて頑丈に出来ているのでとても長持ちするのだが、値段はお手頃。
ゼニットEで撮られた写真
Leanne Surfleet (CC BY-NC-ND 2.0)ある有名写真家が語るに、「こいつは鉄のかたまりだ。でも、ヴィンテージもののライカが欲しいが高くてとても買えないと思っている人には、良い買い物だと思う。このソ連製のカメラはとても安いからだ(ロシアでは10ドル以下で手に入ることもある)。」
ゼニットEで撮られた写真
Leanne Surfleet (CC BY-NC-ND 2.0)カメラ「ゼニット・ホライゾン」
BillCホライゾンは、スイング-レンズ機能を有しているのでパノラマ写真を撮ることができ、ゼニット・カメラの中でもとてもユニークなものだ。回転ドラムに組み込まれたレンズを動かすことによって、35ミリフィルムに2.4:1のアスペクト比の広角画像を記録することが出来る。
ゼニット・ホライゾンで撮られた写真
Chris Lovelock写真を撮る際、このドラムが左右に回転し、映像がフィルム上を徐々に移動して写し込まれる。一方、普通のシャッターカメラでは映像がフィルム上に投影されるのは一度だけだ。
ゼニット・ホライゾンで撮られた写真
Djayawarman Alamprabuこの広角のアスペクト比を持つがゆえにひとつの画像の中に複数のフレームを写すことが可能となっている。この特異な機能を上手に使って成功した写真家たちもいる。
ゼニット・ホライゾンで撮られた写真
J. Sanchez (CC BY-NC-ND 2.0)「目の前にあるものがおよそ180度の広角でフレームに納まる」。自分が持つゼニット・ホライゾンについてあるユーチューバーはこう投稿している。また彼は、「まるで手の中に戦車を持っているようだ」、「メカ的にはとてもうまく出来ており、使い勝手もとても良い」とも付け加えている。
カメラ「ゾルキー4K」
Alan Head (CC BY-NC 2.0)ライカIIを参考にしてつくられたこのソ連製レンジファインダー・カメラは、1956年に発表された。これは、西側諸国に本格輸出された最初のソ連製カメラとなった。
ゾルキー4Kで撮られた写真
Yan Tyazhlov (CC BY-ND 2.0)ゾルキー・カメラのシャッタースピードは、1秒〜1000分の1秒である。ビューファインダーも素晴らしく1倍の倍率なので、撮り手は両眼を開けたままでシャッターを押せる。
ゾルキー4Kで撮られた写真
Yan Tyazhlov (CC BY-ND 2.0)しかし、このカメラはとても扱い難く、初めてこのカメラを手にするととても手強いと感じると言われている。ある人のコメントによると、「このカメラを使おうとすると、たいてい壊しかねない。まずは、取扱説明書を読むべき」。
ゾルキー4Kで撮られた写真
Yan Tyazhlov (CC BY-ND 2.0)カメラ「フェド2」
zaurky (CC BY-NC-ND 2.0)このカメラもまた、幾ばくかはライカIIを模している。1955年に発表され、生産は1970年まで続いた。
フェド2で撮られた写真
405 Mi16 (CC BY-NC-ND 2.0)このカメラのシャッタースピードは限られており、1/25、1/50、1/100、1/250それに1/500である。これを見ると、機能が制限されているようであるが、言い換えれば、とても簡単に扱えると言うことである。
フェド2で撮られた写真
Terry E. Christian (CC BY-NC-ND 2.0)フェド2で撮られた写真
Marcus Ekner (CC BY-ND 2.0)カメラ「チャイカ2」
Denis Bourez (CC BY 2.0)1967年から1974年まで生産されたこのカメラは、一般的に頑丈で信頼性の高いカメラだと考えられている。ハーフサイズのカメラなので、センサーは小さくなっている。つまりカメラのサイズはコンパクトにできるのだが、フルサイズのカメラに比べて解像度は低い。しかしながら、旅行に持って行ったり、スナップ写真を撮るなど日常で使うのであれば機能は十分。面白い事実:このカメラの名前は、宇宙に最初に行った女性のコールサインにちなんでいる。
チャイカ2で撮られた写真
Alberto Cabello (CC BY 2.0)チャイカ2で撮られた写真
Alberto Cabello (CC BY 2.0)チャイカ2で撮られた写真
Alberto Cabello (CC BY 2.0)*ソ連の写真でもっとも高額で売られた写真について知りたければ、こちらからどうぞ。
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