英語圏のロシア移民の言語は、ロシア語と英語が混ざり合ったワイルドな言葉で、「ラングリッシュ」と呼ばれている。ニューヨークの有名なブライトンビーチのエリアで最も広まっている。ここには、ソ連からの移民が多く住んでいるからだ。
たとえば、「車を運転している/車で来ている」“Ya za rulyem” と言う代わりに、「私はドライヴ中です」 «Ya draivayu» などと言う。
「私は忙しい」 "Ya zanyat" の代わりに「私はビジーだ」 "Ya busy"。
あるいは、「列車に乗る」"sest na poezd"の代わりに「トレインに乗る」"sest na train"、その他いろいろ。
「ラングリッシュ」なる用語は、2000年に宇宙飛行士セルゲイ・クリカリョフが国際宇宙ステーション(ISS)での米国人クルーとの共同作業について語った際に、初めて公の場で使われた。 ISS では全員がロシア語と英語を理解する必要があるため、そこで自然と「ラングリッシュ」が生まれたわけだ。
第11次クルー: ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフ、米国の宇宙飛行士ジョン・フィリップス、イタリアの ESA 宇宙飛行士ロベルト・ヴィットーリ。
Sergey Kazak/TASSしかし、ラングリッシュは、移民だけでなく、外国語を会話に織り交ぜるのを好むロシア人にも使われている。ソ連時代でさえ、彼らは「フラット」(アパート)とか「ガール」(女の子)などと言っていた。
今日、ソーシャルネットワーク上で若者は、次のようなフレーズをやたらと使う。
「クリンジ(cringe)を感じる」"ispytat cringe"(他人の振る舞いを恥ずかしく思う)
「これは私のクラッシュ(crush)だよ」"eto moy crash"(感嘆したり好感をもったりする対象)
「今日はチル(chill)してる」"segodnya ya na chillye"(休んでいる)
「プルーフ(証拠)はどこにある?」"gde prufy?"
そして、今や「ザポスチーチ」«zapostit»(投稿する)という言葉を聞いても誰も驚かないだろう。「リアルなテーマだ」(実際、すごいじゃないか!) «Reel theme!»
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