ソ連の列車の旅にぴったりな「乗客サラダ」(レシピ)

ユリヤ・ムリノ
 ソ連時代の長距離旅行といえば思い出すのがこの節約サラダ。この過去に作られた素晴らしい料理を、今は列車に乗らなくても、楽しむことができる。

 ソ連時代、レバーは広く、健康によいとされたことから、レバー料理はあちこちのメニューでよく目にすることができた。

 レバーには栄養素の宝庫である。レバーとグレービーソース、鶏のハツとタマネギ、もつ鍋、レバーのパンケーキ(レバーケーキのレシピはこちらから)、レバーソーセージ、パテなど、レバーを使った料理はたくさんある。レバーからはいつでも、濃厚で、ジューシーな料理が出来上がる。

 そんな料理の一つが、「乗客サラダ」という特殊な名前を持つものである。昔の人々によれば、このサラダは長距離列車の食堂車や駅で出されたもので、この名前はそこから付けられている。

 旅行中はしょっちゅう食事ができないことから、道中では何でもおいしく感じられるものである。そこで、どんなわがままな乗客もこのサラダは喜んで食べたのである。しかし、この材料の組み合わせは、かなり慎重に選ばれたものである。

 まず、材料はすべて調理されていたため、サラダは旅行中、冷蔵庫がない状態でも、一定期間、保存することができた。レバーは細切りにされており、柔らかい。炒めたタマネギは柔らかさとジューシーさを、ニンジンは甘さと華やかさを与えてくれる。

 塩漬けまたは酢漬けのキュウリはカリカリ感とフレッシュさを与えてくれる。伝統的なソ連のマヨネーズ・ドレッシングが、同じ形にカットされた材料を統一し、スパイシーさと酸味を与え、これで心温まる、ヘルシーでおいしいサラダができあがる。

 このサラダは広く人気があり、しょっちゅう作られたものではないが、長距離旅行で食べた味にインスパイアされ、家庭で作る人もいる。

 家で作ったこのサラダはとても美味しく、また簡単に作れるレバー料理である。乗客サラダに必要な材料は4つだけで、お財布にも優しい上、素材そのものの味が楽しめる。少量のマスタードとフレッシュなハーブを添えるとよりおいしい。

 このサラダはお祝いのテーブルにも映え、旅のおやつやピクニックのお弁当にもピッタリ。ぜひ作ってみては?

材料(3〜4人分):

牛レバー 250g

タマネギ(大) 2個

ニンジン(大) 1本

ピクルス 150〜200g

マヨネーズ 大さじ2

ひまわり油 + バター(レバーの調理用)

ひまわり油(野菜調理用)

塩 お好みで

コショウ お好みで

ローリエ 1枚

ハーブ 1束

作り方:

1. 牛レバーは大きめにカットし、バターとひまわり油で炒める。大きさによるが、20分ほどで柔らかく、赤みがなくなる。塩コショウで味を調える。

2. 皿に移し、冷ます。

3. 同じフライパンで、千切りにしたタマネギとニンジンを炒める。柔らかくなったら、塩コショウ、ローリエで味を調える。ニンジンは包丁を使い、他の材料と形や大きさを揃えるようにして切るとよい。

4. レバーも細長く切る。

5. レバー、タマネギ、ニンジン、キュウリをボウルに入れ、合わせる。

6. マヨネーズをかける。

7. 新鮮なハーブを添える。

8. どうぞ召し上がれ!

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