ソ連のおばあちゃんたちが作ったズッキーニとピーマンのおいしいサラダ(レシピ)

ユリヤ・ムリノ
 特に冬の寒い時期に向けて用意されたこの缶詰サラダは、ソ連時代とても人気のあったもののひとつ。しかし、調理したての熱々もおいしい!

 「夏の間にソリの準備をして、冬には荷車を用意しよう」、これはロシアでよく使われることわざで、厳しい季節がやってくる前にあらかじめ準備をしておこうという意味である。ここで紹介するズッキーニとニンジンとピーマンを使ったサラダはその好例。そしてこのサラダは調理後すぐにも食べることができる、スパイスの効いたヴィーガン・スナックでもある。

 子どものころ、ズッキーニがよく実っていたのに、旬の時期に食べることが出来なったことを覚えている。それは、おばあちゃんや母は庭で採れたズッキーニは全部保存用のサラダにしてしまったからである。

 この野菜は味も香りも特に強いものではないが、他の野菜と食べるとおいしい。ニンジンを入れるとサラダに甘味が出て、トマトは色味、ピーマンはスパイシーな香りを加えてくれる。

 缶詰の季節が始まると、キッチンからよい香りが漂ってくるのを今でも覚えている。そうするといつも缶詰にしきれなかった残り物がボウルに入れられて夕食に出された。新鮮でまた温かいもので、缶詰のものと同じくらいこのサラダがお気に入りだった。

 今でもこのサラダを夕食に用意するのはこういう理由からだ。最高においしいのはジャガイモをマッシュポテトにするかボイルして一緒に食べること。冬まで保存してもよい。

材料(10人分、または0,8リットルの瓶に入るだけ):

ズッキーニ(中) 2本

パプリカ 2個

ニンジン 1本

タマネギ 1個

トマト水煮 500ml

ニンニク 4片

パセリ 1束

塩(ヨウ素無添加) 小さじ2(お好みで)

砂糖 大さじ1

コショウ 適宜

酢(9%) 大さじ2

ひまわり油(調理用)

作り方:

1. ニンジンとタマネギは皮をむいてスライスし、ひまわり油で炒める。

2. パプリカは千切りにする。

3. 1と2を合わせ、15分から20分煮る。

4. トマトを刻み、ソースを野菜の上に注ぎ、20分蒸す。

5. ズッキーニをスライスし、合わせる。

6. 15分ほどしたら、塩、砂糖、コショウを加える。

7. ニンニクを搾る。

8. パセリと酢を加える。さらに5分蒸す。

9. 煮沸消毒したジャーに移して保存するか、そのままサイドディッシュやおつまみとしていただく。

10. 温かいままでも冷めてもおいしくいただける。ジャガイモの付け合わせとして、またはパンに乗せていただいてもよい。

もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる