アディゲ共和国の首都マイコープにある絵のように美しい通りでは、春の終わりごろまで、「白いろうそく」と呼ばれる栗の花が咲き乱れる。多くの人にとって、アディゲは不毛の地の真中にある僻地のイメージしかないだろう。ある意味ではこれは正しい。そこには遠くに岩山を望む昔から変わらない牧歌的な風景が広がるからだ。
栗の実が体に良いことはかなり前から知られていた。ビタミンE、C、B12や他の多くのミネラル分が含まれているからであるが、何よりもとても美味しいのである。
もちろん、誰もが知っている通り、栗はフランス料理が誇る食材である。しかし、それだけではない!陽光いっぱいのアディゲ共和国では、この発音がとてつもなく難しいスパイシーな栗のスープ、シュホムチハンツプスを一年通して食する。このスープは考えられないような音節が続く名前なのだが、作るのは簡単である。
アディゲ料理において、香辛料と調味料はとても重要だ。鶏肉やひねりチーズロールを揚げるとすれば、コリアンダーが欠かせない。ソーセージを作るときにも赤唐辛子を使う。
一方、この地で最も好まれる香辛料はガーリックソルトである。ディル、コリアンダー、チャマン、セイボリーなどのハーブが入った色とりどりのこの香辛料は、どの家庭の食卓で見ることができる。手に入れることができなければ、ニンニクと塩に手に入るハーブを加えて代用できる。
この料理の名前―シュホムチハンツプス―を言おうとすれば最初は舌がもつれるが、気にすることはない。誰でも初めはそうなのだから。しかし、わたしはその正体を知ってから、とてもつくりたくなった。とても美味しいスープで、とくにアディゲ・トルティーヤと食べると格別だ。
1. 豆は水洗いし、数時間、水に浸けてから、同じ水で下茹でする。
2. 玉ねぎはみじん切りにし、にんにくも細かく刻む。
3. 玉ねぎは数分炒める。
4. 栗は鬼皮を剥き、数分茹でる。渋皮を取り、冷まして、刻む。
5. 炒めた玉ねぎと豆を鍋に入れ、栗を少しずつ加え、塩を入れ、10〜15分茹でる。仕上げにお好みでハーブを散らす。
6. どうぞ召し上がれ!
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