マイヤ・プリセツカヤ:芸術に囲まれた人生

Aleksander Makarov/Sputnik
11月20日、世界は偉大なバレリーナ、マイヤ・ プリセツカヤの生誕記念日を祝う。その創作活動はバレエを超越し、活躍の痕跡は文学、ファッション、アート、映画、音楽など、いたるところに残っている。

ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンでリハーサルするマイヤ・プリセツカヤ、1976年

 マイヤ・プリセツカヤ(1925〜2015)の「とにかく食べないこと」という言葉はロシアではあまりにも有名である。これは、どうやったら体型を維持できるかとの質問にプリセツカヤが答えたものである。しかし実際にはこの言葉は別のニュアンスがあった。

 舞台やリハーサルでものすごいエネルギーが費やされるバレリーナは、ダイエットのことなど考える必要もない。そこでプリセツカヤは、

「バレエの世界にダイエットなど存在しません。なぜならレッスンでの運動量がものすごくて、すべて消費されてしまうので、太るなんてことはないのです」と語っていた。

 ただ、「本番の前に少し体重が増えてしまったと感じたら、(食べる量を)減らすしかないのです」。

 これ以外にもプリセツカヤは、ビールとニシンが大好きだと打ち明け、世界で最高においしいものはシンプルなパンにバターを塗っただけのものだと語っていた。

 しかし、彼女はバレリーナという職業はハードで忍耐力を必要とするものだと強調し、「行きたくても、行きたくなくても、これまでずっとレッスンにはきっちり出ていました」と述べている。

 一方、彼女の代表作である「瀕死の白鳥」の腕の動きと姿勢は、動物園の白鳥を見て学んだと打ち明けている。

 プリセツカヤは70歳までステージに立ち続けた。

 もっとも有名なロシアのバレリーナは、夫である作曲家のロジオン・シチェドリンと共にリトアニア・ソ連共和国のトラカイ市近くにあったダーチャで休暇を過ごすのが大好きだった。 プリセツカヤはいつもこの場所の「素晴らしき静寂」を愛していた

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