サマーラにトレチャコフ美術館の分館がオープン

Evgeny Sharov / Branch of the Tretyakov Gallery in Samara
ヴォルガ川のほとりの都市サマーラの分館では、ロシアの偉大な画家たちの代表作が常設展示される。

 モスクワから南東へ1000キロのサマーラ市に、ロシア美術の宝庫トレチャコフ美術館が分館をオープンした。この分館は、修復されたマスレンニコフ記念工場付属調理工場の建物に入居している。1930年代に建てられた、ロシア構成主義の建築である。

トレチャコフ美術館の分館は、ソ連時代の調理工場の建物内に開館

 これまで、サマーラには世界的な傑作美術品を公開するのに充分に適した場所が無かった。今後は1700㎡の展示スペースに、トレチャコフ美術館所蔵の様々な名画が並ぶことになる。

この建物では絵画の展示の他、ソ連時代の独特な産業形態である調理工場の博物館もオープンした

 分館は、企画展「ロシア美術における食品表象」のスタートとともに開館した。この展覧会ではワシーリー・ペロフ、パーヴェル・フェドートフといった作家たちの、トレチャコフ美術館所蔵の第一級の絵画作品80点以上が展示されている。

 企画展は、2024年11月3日まで開催される。

展示スペースは1700㎡

トレチャコフ美術館サマーラ分館では他にも、マスタークラス、ワークショップ、アーティスト・イン・レジデンス、映画上映会、読書クラブなどが開催予定
第1回の展覧会「ロシア美術における食品表象」には、ロシア美術史上の第一級の作品が展示されている
ワシーリー・ペロフの『岸辺の狩人』(1871年)
パーヴェル・フェドートルの『貴族の朝食』(1849~1850)
ダヴィド・シュトレンベルグの自然主義的な静物画『ニシン』(1917年)

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