8月12日、イルクーツク(モスクワから6000キロ)近郊では驚くべきショーが行われた。水飛沫の上がるバイカル湖を背景にバレエの演目が披露するというものである。魅力的なこのショーは、バイカル・ダンス・フェスティヴァルの一環で開催された。
イベントは開催6年目を迎えるが、このバイカル湖でのバレエは昨年に続き2回目となった。
これを企画したのはブリャート・オペラ・バレエ劇場である。イベントは、より多くの人々に環境に対する脅威に目を向けてもらい、とりわけこの貴重な湖がマイクロプラスチックによって汚染されていることを周知してもらうことを目的としている。
湖岸をステージに、美しいバイカル湖を舞台装飾にダンサーたちが踊りを披露した。バレエプログラムには、「海賊」、「アンガラの美女」、そしてモダンダンスなどが盛り込まれた。このブリャートのフェスティヴァルには、マリインスキー芸場やカレリア音楽劇場、ペルミやアストラハンの劇場も参加した。
夕暮れをバックに14人のダンサーたちが披露したバレエ「白鳥の湖」の中のダンスは、美しく幻想的なシーンとなった。
フェスティヴァルの枠内では、環境問題をテーマにした写真展、またワークショップやエコクイズなども行われた。
ブリャート・オペラ・バレエ劇場のドミトリー・ダリコフ芸術監督によれば、主催者たちはこのイベントを国際的なものにしたいと考えている。準備が順調に進めば、来年にもこのフェスティヴァルで外国人ダンサーたちの姿が見られるようになるとのこと。