美術館の収蔵庫に入ることはすべての芸術愛好家の夢だろう。そこには、何十年も収蔵庫で眠っている作品もあれば、そもそも美術館に所蔵されてこのかた人目に触れたことのない作品まである。ロシア芸術の宝庫であるトレチャコフ美術館から、そんな作品の一部をご紹介しよう。
ドミトリー・レヴェツキー 《仮装舞踏会の衣装を着たF. P. マケロフスキーの肖像画》 1789年
フョードル・マトヴェイエフ 《ローマの風景。コロッセオ》 1810年代
アレクセイ・ヴェネツィアノフ 《干し草刈り》 1820年代中頃
カール・ボドゥリ 《生神女福音大聖堂前の十字行、モスクワのクレムリンにて》 1860年
コンスタンチン・マコフスキー 《偽ドミトリー1世の刺客に殺されるボリス・ゴドゥノフの息子》 1862年
ヴァシーリー・ペロフ 《眠る子ども》 1870年
カール・グン 《サン・バルテルミの虐殺の一場面》 1870年
ヴァシーリー・プキリョフ 《目録による花嫁の持参品受納》 1873年
グリゴリー・セドフ 《花嫁を選ぶ皇帝アレクセイ・ミハイロヴィチ》 1882年
エミリヤ・シャンクス 《転入生》 1892年
アンドレイ・リャブシュキン 《宮廷の応接間で貴族たちを引見する皇帝ミハイル・フョードロヴィチ》 1893年
ニコライ・ボグダノフ=ベリスキー 《暗算、S. A. ラチンスキー農村小学校》 1895年
アブラム・アルヒポフ 《洗濯女》 1890年代末
ナタリヤ・ゴンチャロワ 《魚とり》 1908年
アリスタルフ・レントゥロフ 《聖ワシリイ大聖堂》 1913年
ヴァシーリー・カンディンスキー 《モスクワ。赤の広場》 1916年
カジミール・マレーヴィチ 《姉妹》 1930年
ピョートル・ヴィリヤムス 《春。アンナ・マルチンソンと アレクセイ・ポンソフの肖像画》 1947年
タイル・サラホフ 《夜のコロッセオ》 1979年
ミハイル・ロギンスキー 《共同住宅の台所》 1992年
本記事は、2023年3月28日から8月13日にかけてトレチャコフ美術館新館にて開催されている特別展示「知られざる傑作を見る。17−21世紀の絵画と彫刻、トレチャコフ美術館コレクション」をもとに作成したものである。