ロシアの絵画における「天国」と「地獄」(絵画特集)

ロシア国立東洋美術館, ロシア美術館
 『聖書』に記されている天上の住まいを想像するのは難しい。ほとんどの画家は、雲上に座す神と天使の清らかなイメージによって天国を示していた。一方、多数の画家は、最後の審判と地獄の深淵に大いに想像力を刺激された。

 

作者不明。『キリストの地獄降り』。ノヴゴロド、14世紀末
アンドレイ・ルブリョフの工房。『キリストの地獄降り』、1425~1427年
ディオニーシーとその工房。 『キリストの地獄降り』、1502~1503年頃
キリル・ウラノフ(コルニーリー)。『キリストの地獄降り』、1713年(クリヴォエゼルスキー修道院のイコン。この修道院はかつて、イワノヴォ州のヴォルガ沿岸にあったが、水力発電所建設にともない水没した)
イワン・ベリスキー。『聖母の昇天』。1779年
フョードル・ブルニ。『最後の審判』(サンクトペテルブルクの聖イサアク大聖堂のフレスコ画)。1840年代
フョードル・ブルニ。『創造物を祝福する造物主』(サンクトペテルブルクの聖イサアク大聖堂のフレスコ画)。1840年代
ミハイル・ネステロフ。『アダムとイヴ』。1898年
ミハイル・ネステロフ。『キリストの地獄降り』(サンクトペテルブルクの「血の上の救世主教会」のイコノスタシスのための下絵)。1895年
ミハイル・ネステロフ。『主の昇天』の下絵。1895年
ヴィクトル・ヴァスネツォフ。『聖母』。1901年(ドイツ・ダルムシュタット市のロシア正教教会のためのモザイクの下絵)
ヴィクトル・ヴァスネツォフ。『最後の審判』。1904年
ワシリー・カンディンスキー。『最後の審判における天使』。1911年
ワシリー・カンディンスキー。『最後の審判』。1912年
クジマー・ペトロフ=ヴォードキン。『楽園からの追放』。1911年
ウラジーミル・バラノフ=ロッシネ。『アダムとイヴ』。1912年
ニコライ・リョーリフ。『キリストの地獄降り』。1933年
ニコライ・リョーリフ。『Madonna Laboris』(聖母の御業)。1933年
パーヴェル・チェリシェフ。『現象』。1938年(未完の三部作『地獄・煉獄・天国』の第一部)
マルク・シャガール。『天国』。1960年

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