デザイナーが提案するロシア土産10選(写真特集)

Russia Beyond (Galka + https://shop.galka.world/; Sirinbird + https://sirinbird.ru/)
 アクセサリー、陶器、おもちゃ、デザイナー考案の巣箱・・・。毎日使いたくなる、毎日眺めたくなる、絶対に棚で埃を被ったままにならない、印象に残る品々を紹介しよう。

1. ペンダントトップ「ラブ」、オネガ

 建築大学を卒業したイーゴリ・コモフ、エカテリーナ・コモワが古代ロシアのモチーフを用いたアクサセリーを作っている。ブランド「オネガ」のコレクションは、古い工芸品のレプリカではなく、歴史的な文字から古代ロシアの建築、伝統的な玩具まで、ロシア文化のさまざまな層を創造的に解釈したものである。

 コレクション「ゴロデツ」は、ニジェゴロドの伝説的な工芸品であるゴロデツ絵画にインスピレーションを受けたもの、また「ヴャトカ」シリーズのピアスは、有名なディムコヴォ玩具をテーマにしたものである。

 シルバーのペンダントトップ「ラブ」は、キリル文字の現代的解釈をテーマにした「ソルーニ」コレクションに含まれている。コレクションのタイトルは、スラヴのキリル文字を考案したキリルとメトディウスの生まれ故郷であるサロニキにちなんでいる。

 https://onega-jewellery.ru/ 

2. ランプ「Cicada」、ワジム・マルツェフ・デザイン

 デザイナーのワジム・マルツェフは、インテリアを設計しているだけでなく、オリジナルの家具やアクセサリーを考案している。

 数を限定して作られている最新作は、クリスタル、ガラス、金属でできたランプ「Cicada」シリーズ。作品は10点。デザイナーは、アール・ヌーヴォー(ルネ・ラリックが羨んだだろう!)とコンピュータ・ゲームの美学を融合させている。壊れやすいクリスタルのトンボの羽根が、サイバー空間のグラフィック調のシンプルな金属の枠組みに取り付けられている。電気を灯すとこの効果はより強く感じられる。

 https://maltsevdesign.com

3. カップ「Eyes」、モロズ・セラミックス

 モスクワの陶芸家カーチャ・モロズはオリジナルの環境にやさしい陶器を作っている。カーチャが作るアクセサリーや食器は、人体にインスピレーションを得たものである。どの製品もすべてハンドメイドであり、非常にユニークなものとなっている。しかも、カーチャは同じものを作るのが好きではなく、一つのイメージを使った作品はいくつかしかない。

 カップ「Eyes」(下絵の付いた陶器)は、彼女のスタイルを表したものである。カップは持ちやすく、また描かれた10の青い目はまるであなたのことを優しく見守り、ウインクし、微笑みかけているようだ。

 https://morozceramics.com 

4. スカーフ「奇跡的な奇跡」、Sirinbird®

 Sirinbird®のシルクのスカーフはロシア各地のおとぎ話や伝統的な絵柄、工芸品、文化コードをモチーフにした幻想的な柄が描かれている。儀式的な意味合いを持つ動物の姿は、異教時代からペルミの部族のアクセサリーや調理器具などにも描かれた。

 デザイナーのイリーナ・バチコワは、それぞれの作品にそれぞれの意味を込めている。たとえばこのスカーフは、古代の信仰をテーマにしたバリエーションであるだけでなく、それぞれの人生に奇跡が起きるようにという願いが込められている。

 https://sirinbird.ru

5. リュックサックRC&Infante、Radical Chic

 このリュックサックは有名なブランドRadical Chicと現代芸術家ダリヤ・コノヴァロワ=インファンテとのコラボレーション作品。このリュックサックは、ダリヤのグラフィック絵画シリーズ「品々の秘めたる命」にインスピレーションを受けたカプセル・コレクションRC&Infanteに含まれている。当たる影によって新たな発見があり、まったく違った姿を見せる。

 https://radicalchic.ru 

6. ケーキ皿、エレーナ・ルィバルキナ

 デザイナーのエレーナは、見栄えのする実用的なインテリア製品をデザインしており、月桂樹の葉にインスピレーションを受けた食器シリーズがある。シンプルでグラフィックなこれらの製品は、月桂樹の形を思わせる。コレクションの一部であるケーキ皿はお菓子以外にも使える。お寿司あるいはタパスなどのアペタイザー用にもピッタリだ。カラーはホワイトとブラックがある。

 https://manner-matter.ru/designers/56

7. ブランケット「ポエム」、Galka

 ブランドGalkaは、オリジナルでポエティックな家庭用品を製造している。多くがハンドメイドの一点ものとなっている。デザイナーたちは、家というのは、意味のある、その力を10倍にしてくれるような品々で満たすべき場所だと考えている。そしてブランケットはまさにこの「マジカル」な作品の一つである。絵柄はクロスワード調になっており、いくつかの文字や言葉が故意に消されているので、暇なときに遊ぶこともできる。

  https://shop.galka.world

8. 子どものおもちゃ、ラッシン・デレヴャシン

 多くのスタートアップ起業者と同様、マリニン兄弟のプロジェクトは家庭の中で生まれた。最初の木製の子ども用のおもちゃは、ロシアのおとぎ話にインスピレーションを受けたもので、自分の子どもたちのために作られたもので、その後、生産されるようになった。おもちゃは現在もハンドメイドで作られている。作品には、白樺と天然油脂が使われている。バーバ・ヤガー、不死身のコシチェイ、そしてそれらと一緒に登場するクマ、オオカミ、キツネ、ウサギなど、いずれのキャラクターも、ロシアの子どもなら誰でも知っているものである。

 https://vk.com/russianderevyashn

9. 巣箱「Domik Ptashki」、Dydykin Studio

 シベリアのデザインセンターとイーゴリ・ダディキンの作品は、IF Design Awardをはじめ、数多くの国際的な賞を受賞している。木製の巣箱は、小鳥を惹きつける木洞のような形をしている。コンパクトで人間工学的で、木々を傷つけずに、枝の上に簡単に取り付けられる。丸い形で雨が溜まることも雪が積もることもない。また簡単に取り外して洗うことができる。

 http://dydykin.com 

10. ツリーのオーナメントボール「ゴーゴリ」、RES Objects

 セラミック工房RES Objectsは伝統的なクリスマスツリーのオーナメントに皮肉な眼差しを向けている。なぜ、鳥のウソや宇宙飛行士の代わりに、ロシアの古典作家を描いてはいけないのか?オーナメントボール「ゴーゴリ」は、「作家」シリーズに含まれているが、シリーズには、チェーホフ、トルストイ、プーシキン、そしてもちろんドストエフスキーといった有名な顔ぶれが揃っている。すべてのオーナメントは陶器で、ハンドメイド。

 https://resobjects.ru

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