農業を理想化したソビエト・プロパガンダ・ポスター20選

所蔵写真
 古来農業はロシアの主要産業だった。なぜボリシェヴィキは農業の推進に力を入れたのだろうか。

 1917年の革命までロシアは農業国だった。革命とそれに続く内戦、力尽くで推し進められた工業化の影響で、農業に問題が生じた。畑は荒れ、都市への大規模な人口流入で農産物を管理する人材が不足していた。こうしたことが原因で国内では大飢饉が起こり、ソビエト政権は厳しい政策を取って配給制を導入しなければならなかった。工業化にまい進する間、食料という重要な問題を忘れていたことが明らかになった。

 丁寧な畑仕事、処女地の開発、農産物や家畜の管理の奨励が極めて重要になった。さらに重要だったのが、農民の集団農場(コルホーズ)への参加を促すことだった。農産物がすべて厳格に国家の手に渡り、農民の手元に残らないようにするためだ。

同志よ、我らがコルホーズに来れ!
種を蒔かれていない土地が一ヘクタールも残らぬように!
コルホーズと個人経営農民よ! 穀物をすべて期限内に必ず国家に渡そう!
コルホーズの女性は大きな力!――ヨシフ・スターリン
適時種蒔き、実り山盛り!
どうしてここが 豊作なのか? 一つの答え: 肥料のおかげ! ――鉱物質肥料
期限内に損失なく収穫しよう!
コルホーズ男性とコルホーズ女性よ! 社会主義労働でソビエト諸民族の友情を固めよ!
豚を増やせば、肉増える!
農家に餌がある場合、家畜は冬を恐れない!
よく餌やれば、すくすく肥える!
ソビエトの都市と工業中心地にもっと野菜と果物を!
ヒマワリ増やせば、油が増える!(1950年は370万トンのヒマワリを収穫しよう!)
よく世話すれば、子牛も元気!
母なる国に、黄金の恵み!
トウモロコシを育てよ! 青年男女よ、トウモロコシの収穫量を競え!
一ヘクタール当たり18~20トン以上のジャガイモを収穫しよう!
搾乳婦よ、添加飼料をやった乳牛からたくさんの牛乳を得よう!
よく働けよ、畜産者。君に人民告ぐ感謝!
農業従事者よ、第22回共産党大会へ:労働で祖国を称賛しよう!

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