クレムリンにあるおもな3教会の内側と外側(写真特集)

Mikhail Rozanov/Moscow Kremlin Museums
 モスクワの写真家ミハイル・ロザノフは、これらの教会の厳かな建物と色彩豊かな装飾をモノクロ写真で表現した。

1. 生神女就寝(ウスペンスキー)大聖堂

 15世紀にイタリア人建築家アリストティル・フィオラヴァンティによって建てられた生神女就寝 (ウスペンスキー) 大聖堂は、ロシア国家の中心的な教会である。また何百年もの間にわたって、ここはロシアの宗教的中心であり、歴代の皇太子がツァーリ(皇帝)となる戴冠式が行われた場所でもある。14世紀〜17世紀にかけてロシアの三成聖者、総司教、府主教たちはここでその座に就き、また埋葬されている。そして1917年の革命以降は博物館となっている。

2. 聖天使首大聖堂

 この大聖堂は、16世紀前半にまた別のイタリア人建築家アロイジオ・ノーヴィによって建設された。ロシアが数百年続いたタタール・モンゴルの侵攻の時代を脱した後、モスクワ大公イワン3世はすべてのロシアの土地を統一し、この教会の建設を始め、新しい国の首都としてモスクワの地位を高めようとした。聖天使首大聖堂は大公一家の墓所でもある。戦いに出発する際、ロシアの大公や皇帝は、守護聖人大天使ミハイルに捧げられたこの大聖堂で武勲を祈った。

3. 生神女福音大聖堂

 この生神女福音大聖堂は、(後にイタリア人建築家によって建てられた他の2つのクレムリンの教会とは違い)ロシア宗教建築の古い伝統を守っていたプスコフのロシア人建築家たちによって15世紀に建設された。この教会は聖母マリアに神の子の誕生を告げた大天使ガブリエルに捧げられたものである。その後何世紀もの間、この大聖堂はモスク大公や皇帝たちの個人的な教会として使われていた。

*ミハイル・ロザノフが撮影したモスクワのスターリン様式建築の写真はこちらからどうぞ

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