エフゲニー・エフチュホフの目を通したロシアの偉大なミュージシャンたち(写真特集)

 写真家、エフゲニー・エフチュホフが、ロシアでもっとも傑出したミュージシャンたちの写真を撮り続けて数十年になる。現代ロシアのクラッシック音楽の世界を世に紹介したことで今や彼は生ける伝説になっている。

 エフゲニー・エフチュホフはレンズを通して、最高に有名なマエストロたちを見てきた。ウラディーミル・スピヴァコフ、ユーリー・バシュメット 、ワレリー・ゲルギエフ、デニス・マツーエフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなどである。この写真家は、ミュージシャンが演奏し、自身の芸術の真っただ中にいる姿はもちろん、大笑いしたり深く思慮しているときなどの普段の姿も写している。

 現代ロシアのクラッシック音楽史を記録しつつ、エフゲニー・エフチュホフは独自の様式を築き上げて、見る人に存在の魔法を感じさせ、写真を通してミュージシャンの感覚を共有できるようにした。ミュージシャンが集中して創造的な作業をしている最中、リハーサルやコンサート本番を撮影をするときは、エフチュホフは自身を「消して」、感情に溢れたそのままの姿をとらえようとしている。

チェリスト、アナスタシア・レオノワ、モスクワ、2019年
マエストロ、ウラディーミル・スピヴァコフ、イルクーツク、2011年
アンドレイ・ググニンとウラディーミル・スピヴァコフ、オーケストラとのリハーサル前、ウファ、2021年
チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院の大ホールでロシア国立オーケストラと共演するヴァイオリニスト兼指揮者、セルゲイ・クルィロフ。モスクワ、2019年
自ら企画したスターズ・オン・バイカル・フェスティバルに出演するピアニスト、デニス・マツーエフ、イルクーツク、2011年
スターズ・オン・バイカル・フェスティバルに参加した指揮者ユーリー・テミルカノフとピアニスト、デニス・マツーエフ、イルクーツク、2015年
スターズ・オン・バイカル・フェスティバルに参加したヴァイオリニスト、ジュリアン・ラクリン、イルクーツク、2017年
スターズ・オン・バイカル・フェスティバルに参加した指揮者ユーリー・テミルカノフとユーリー・バシュメット、イルクーツク、2018年
国際コンクールで入賞した11歳のピアニスト、エリセイ・ムイスィン、カルーガ、2021年
音楽一家:ピアニスト、カーチャ・スカナヴィ、その父親でモスクワ音楽院教授ウラジーミル・スカナヴィ、娘のアレクサンドラ・スティチキナ、モスクワ、2016年
チェリストで音楽教師であるボリス・アンドリアノフ、モスクワ州、2015年
ボリスラフ・ストルリョフと彼のチェロ。無事捕まえることが出来たのだろうか?モスクワ、2012年
ピアニスト、デニス・マツーエフが冗談で機内乗務員のふりをする。2015年

エフゲニー・エフチュホフの個展「Music in frame(フレームの中の音楽)」は2022年2月24日から5月15日までグリンカ中央音楽博物館で開催されている

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