「沿海サファリ・パーク」には、2頭の仲睦まじい様子を見たい人がいつでも観察できるように、ウェブカメラが直に設置される。瞬時に大親友になってしまった2頭の動物から、何を学ぶことができるのか。ロシアNOWが独自に考える。
ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
最初に注目すべき点は、ヤギのティムールの勇敢さである。どうやら、自分がエサとしてトラのもとへ連れてこられたとも思っていなかったようだ。ティムールの率先力、勇気、付き合いやすさが、トラのアムールのエサから友だちへと関係のシナリオを変える一因になった。
ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
新しい出会いと経験への心の準備が、この感動的な友情物語の発端となった。2頭の好奇心と相互への関心によって、友情が生まれた。
ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
ヤギのティムールはもったいぶった手間のかかるやり方を割愛して、寝床をトラのアムールからうばってしまった。ヤギのティムールが友だちの寝床で主の地位を満喫している一方で、トラのアムールは寝床の「上段」すなわち屋根で眠り、昼間はサファリ・パークの広々とした場所で避難所を探している。
ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
自由を愛するトラのアムールは毎日、元エサで今や全権主となったヤギのティムールと自分の領域をシェアしなければならなくなっている。むろん、ヒステリーなしにとはいかないが、トラのアムールは自分の感情を十分にコントロールできているようだ。
ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
ヤギのティムールは、トラのアムールの注意にとまらず、”ぼっち”で暇つぶしをしなければならなくなっても、決して怒ったりはしない。トラのアムールの安眠を守っている。
ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
愛と憎しみは紙一重。ヤギのティムールとトラのアムールは、このありふれた法則が双方に機能するという一例になった。自分の天敵を最高の友として見ることも可能なのだ。
ヤギのティムールが親友からエサへと逆に変わってしまうことがないよう願う。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。