科学協力の発展はアベプランから

アルカジー・ドヴォルコヴィッチ副首相=

アルカジー・ドヴォルコヴィッチ副首相=

イリヤ・ピータレフ撮影/ロシア通信
 日本とロシアの科学、技術、革新の分野における協力の発展は、安倍晋三首相によって提案された8項目からなる日露関係発展プランの成果の一つになる。第13回「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」(京都市、10月2~4日)の開会式で挨拶した、ロシアのアルカジー・ドヴォルコヴィッチ副首相は、このように述べた。

 「両国の首脳は安倍首相によって提案された経済協力プランを実現していくことで合意した。科学、技術、革新の分野における両国関係の発展も、このプランの成果の一つになると確信している」とドヴォルコヴィッチ副首相。

 

重要な科学プロジェクトへのロシアの貢献

 「ロシアは、『大型ハドロン衝突型加速器』、『欧州X線自由電子レーザー』、『欧州反陽子・イオン研究施設』、『国際熱核融合実験炉』、『欧州シンクロトロン放射光施設』などの、世界の科学界にとって重要なプロジェクトに独自の貢献を行っている」とドヴォルコヴィッチ副首相。日本とロシアの大きな科学プロジェクトにおける協力にも、長い歴史がある点を指摘した。「ロシアの研究者は『高エネルギー加速器研究機構』で行われている共同研究に参加している」とドヴォルコヴィッチ副首相は話した。

 

ロシアの医療システム刷新にも参加可能

 日本の病院は、極東を含む、ロシアの医療システムの刷新に、参加するかもしれない。「医療ではおもしろい案がある。製薬工場を創設する案、ロシアの医療システムの刷新に日本の病院が参加する案。極東も含めて」とドヴォルコヴィッチ副首相。また、革新的技術特区「スコルコボ」に日本側が医療集積を創設することも可能だと話した。

 日本の医療関係者がロシアで活動する際に障害となるような、特定の法律について、「解決可能な問題」だと述べた。「このような可能性を見つける」とドヴォルコヴィッチ副首相は強調した。また、両国の医療分野での協力が進展していることにも触れた。「進行している。具体的なプロジェクトが協議されている」とドヴォルコヴィッチ副首相。

 

*タス通信の記事を参照

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