ロシアのラブロフ外相と日本の岸田外相、モスクワ、2016年12月3日=
報道写真プーチン大統領訪日と、署名に向けて準備が行われている複数の文書とは、露日両政府の関係に新たな弾みをつける、とラブロフ外相は述べた。 同外相によれば、これら一連の文書は、経済、文化、学術の各分野を網羅しており、そのことによって、両国の協力における条約上の基盤を堅固にする。
会談のなかでは、平和条約締結問題も触れられた。「プーチン大統領が再三強調してきたように、我々ロシア側は、この年来の問題を解決することに関心をもっている」。ラブロフ外相は記者会見でこう語った。
「(平和条約締結の――編集部注)あらゆる困難にもかかわらず、露日外相は、実務的問題の解決に向けて前進しようとする用意が双方にあると表明した。このことは、露日両国の隣接地域の協力関係発展に寄与するだろう。また、これは両国首脳が合意していることだが、例外なくあらゆる分野で両国関係を全面的にかつ最大限発展させる路線を、継続する助けにもなる。その分野には、経済、文化交流、安全保障面での協力、外交面での協力も含まれる」
日本の岸田外相の強調するところでは、2週間後に迫るプーチン大統領訪日は、今年の日露関係における最大の出来事であり、今年を締めくくるものでもある。「日露双方の努力により是非ともこれを成功させたい」。岸田外相はこう述べた。
「平和条約締結問題については、日露両国民に歓迎されるような成果を出したい」。岸田外相は記者会見で、プーチン大統領訪日への日本側の期待感に関する質問に答えて、こう述べた。
「我々は、様々な分野で前進することを望む。すなわち、8項目の経済協力プランを含む経済分野、学術、文化、その他の領域で。これは、日露関係がずっと先まで前進するためだ。プーチン大統領訪日が、このような新時代にふさわしい、日露関係の新たな地平を開くことを望みたい」。岸田外相はこう付け加えた。
さらに岸田外相は、プーチン大統領訪日の時期には、両国間のビザを緩和するための措置が発表される可能性があると述べた。
*ロシア通信の記事を参照
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