プーチン大統領と安倍首相は、9月2日、ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで会談した。=
ミハイル・メツェル撮影/タス通信両首脳は、9月2日、ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで会談し、平和条約締結問題のほか、両国間の経済協力についても話し合ったが、クレムリンは、今日の会談で領土問題に一気に突破口が開けると期待すべきではないと指摘した。
「これははるかに複雑な問題で、より長期にわたる、そして専門家によるより一層の努力を要する。今後さらに準備を重ねていかねばならないことは言うまでもない」。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は記者団に対し、こう説明した。
セルゲイ・ラブロフ外相もまた、露日首脳会談後、双方は平和条約締結に向けての作業を継続で合意したと伝えた。外相によると、その協議の結果が明らかになるのは、今年年末のプーチン大統領の訪日に際してだという。
前回露日首脳が会談したのは、今年5月、黒海沿岸の保養地ソチにおいてだった。その際、安倍首相は、両国の協力関係発展のための一連の提案を行ったが、それはとくにロシア極東の発展を目指すものだった。
「露日両国間では、外相レベルでの作業が復活している。我々ロシア側は、安倍首相がソチ訪問に際し示した提案を注意深く検討している」。プーチン大統領は、ウラジオでの首脳会談の席でこう指摘した。
「政治的なレベルで財界の意図を支援し、相互交流を発展させていくことが極めて重要であることは論を俟たない」。プーチン大統領はこう述べた。
プーチン大統領は、安倍首相との会談に先立ち、既にロシアで活動している、日本の企業家を含む、各国の財界人、実業家と会見した。
一方、安倍首相は、アジア太平洋地域の発展を「世界経済の牽引車」と呼んだ。首相によれば、極東はパートナーシップのよき舞台になる得るという。
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