18日金曜、ロシア国防省は会見を開き、トルコ空軍に撃墜されたロシア機Su-24のフライトデータレコーダーの解読が始まったことを発表した。
ロシア航空宇宙軍のセルゲイ・ドローノフ副司令官は、ロシアにはロシア機がトルコ領空に侵入しなかったことを確証するのに必要な証明材料が全て備わっている、と述べた。「ロシア機Su-24はいずれにせよトルコ共和国およびその市民に何らの危険ももたらしていなかった」。現時点でトルコを含めていずれの国も攻撃地区の空の状況をめぐるロシアのデータを反証してはいない、と副司令官は強調した。
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しかし、「ブラックボックス」そのものにはまだ誰も着手していなかった。国防省の代表らと専門家らは今回初めて、記者らおよび中国・インドの代表者の立会いのもとで、その開封を行なった。のち、フライトデータレコーダーから取り出された記憶モジュールは金庫に移され、委員会代表、航空委員会代表および国際監視団の署名を集めた上で、即座に封印された。
こうした公開手続きによって「ブラックボックス」を開封し、記憶モジュールを封印することは、最大限の公開性のために必要だった、とドローノフ副司令官。あわせて副司令官は、ロシアは最大限の透明性と解読の客観性のために14カ国に参加を呼びかけたが、返事をしたのは英国、米国、中国のわずか3カ国のみだった、と指摘した。
現時点で既に、「ブラックボックス」の基盤8枚のうち3枚が完全に破壊されていることが分かっている。フライトデータレコーダーは当該機の尾部に搭載されており、ちょうどこの箇所にミサイル攻撃が加えられたため。最初のデータはロシア航空委員会で今月21日に発表される。
ロシア機Su-24は11月24日、シリアのトルコとの国境付近で、トルコによって撃墜された。トルコの主張では、当該機はトルコの領空を侵犯していた。
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