ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官=
EPA産経新聞は2日のコラムで、ロシア外務省の書簡が誤って産経新聞のモスクワ支局に送付された、と報じた。ザハロワ報道官はこの説に異を唱え、同紙が「他人宛ての手紙」を公開したことに驚きを示した。
ザハロワ報道官が3日、「フェイスブック」に記したところでは、書簡はもともと産経新聞宛てのものではなく、「どうやって書簡がそこへ届いたのかについては、何とも言えない。配達人が間違えたのか、それとも何者かが“友情で”手渡したのか」。外務省としては同紙に対する自らの立場を公言するつもりはなかったが、「同紙が他人の手紙を読み、どころか引用することも可能であるなどと考えるならば、我々だって黙ってはいない」と報道官。
ザハロワ報道官によれば、外務省には、ロシアで認可されている外国メディアの活動に関する確認や専門家による鑑定を求め、様々な団体から照会が寄せられる。
「先日、そうした照会の一つとして、日本の産経新聞の方向性に対する専門家レベルの評価と、同紙との共同作業の是非に関する勧告を求められた。確認したところ、認可は正常になされていた。ただ、二国間関係に関するその報道は、同紙をまじめな新聞として受け入れられるかという点に関して疑問を抱かせた。ナショナリスティックな方向性が明らかだったのだ。従って、その報道の批判的、時に攻撃的な性格に鑑み、同紙を推薦することは出来ない、という返事が書かれた」
ザハロワ報道官は「フェイスブック」で以上のように述べた。
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