コサックのアーティスト、マキシム・イリノフにとって、芸術と人生に違いはない。彼は絵を描いたり、ヒップホップ音楽を作詞作曲したりしながら、自分自身とコサックたち、そして世界とコミュニケーションする。
イリノフ氏のバンドは、「アタマンの宮殿」(アタマンスキイ・ドヴォレツ)と呼ばれている。彼らはすでにアルバムを発表している。彼らの唄は、コサック人の現代生活をテーマとしたものだ。唄の中で、ラッパーたちは精神的なテーマや民族アイデンティティといった問題を取り上げている。
「表現したい何かがあるのですが、それはお金や名声のためにやっているわけではありません。人々に自分たちの民族や伝統、生き方を知ってもらうためにやっているのです。それをヒップホップのプリズムを通して表現することができました」とマキシム・イリノフ氏は語る。