フィギュア女子の大きな飛躍

 今年のGPにも、予想外の飛躍や失敗があった。エフゲニヤ・メドベージェワ(17)の最高点でのファイナル進出を、サプライズと受け止めている人だっているだろう。\ フランス大会でメドベージェワが演技

 今年のGPにも、予想外の飛躍や失敗があった。エフゲニヤ・メドベージェワ(17)の最高点でのファイナル進出を、サプライズと受け止めている人だっているだろう。\ フランス大会でメドベージェワが演技

AFP/East News
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦日本大会が終わった。ロシアの女子シングルはハイレベルな滑りを見せ、4人がGPファイナルへの進出を決めた。マルセイユ(フランス)で12月7~11日に行われるファイナルに先立ち、これまでの印象的な瞬間を集めた。
 予想外と言えば、16歳のマリヤ・ソツコワもそうだ。今シーズン、シニアに上がったばかりなのに、GPシリーズ第4戦フランス大会(11月11~13日)では銀メダルを、第6戦日本大会(11月25~27日)では銅メダルを手にした。これにより、ファイナル出場を決めた。\ 日本大会でソツコワが演技
 一昨年のシーズンのトップ選手エリザベータ・トゥクタムィシェワ(19)は、2015/2016シーズンと同様、あまり活躍できていない。今年の最終順位は8位に沈んだ。つまり、ファイナルには進出できないが、補欠2番手である。アレクセイ・ミシン・コーチは、「病気を背景に」出場したとして、大目に見ており、高く評価している。\ 中国大会でトゥクタムィシェワが演技
 2014年ソチ冬季五輪団体戦金メダリストのユリヤ・リプニツカヤ(18)は、健康問題により、今シーズンの滑り出しから不調であった。背中に問題があったため、第1戦アメリカ大会(10月21~23日)を欠場。第3戦ロシア大会(11月4日~16日)では、足の痛みにより、フリーの中断を余儀なくされ、しっかりと滑り切ることができなかった。アレクセイ・ウルマノフ・コーチによれば、本人は検査を受け、現在はロシア選手権に向けた準備を続けているという。\ ロシア大会でリプニツカヤが演技
 昨シーズンのロシア3強、メドベージェワ、アンナ・ポゴリラヤ、エレーナ・ラジオノワは、自信をもって今シーズンのスタートを切り、ファイナルの上位3位を占めた。ラジオノワ(17)とポゴリラヤ(18)は、「ホーム」である第3戦ロシア大会からシーズンを開始し、メダルを獲得した。/ 授賞式でのラジオノワとポゴリラヤ
 2016年ヨーロッパ選手権銅メダリストのラジオノワは、第3戦ロシア大会で合計195.6点を獲得した。第5戦中国大会(11月18~20日)では、ショートもフリーもミスなく滑り、合計205.9点で優勝した。\ ロシア大会でラジオノワが演技
 評論家は今シーズンのラジオノワのレベルを高く評価している。有名なコーチで評論家のタチヤナ・タラソワ氏は、ラジオノワが身長と体重の変化にも関わらず、「毎日練習で闘っており、全力を出そうとしている」と考えている。\ ロシア大会でラジオノワが演技 
 2016年世界選手権銅メダリストのポゴリラヤは、ラジオノワをはるかに追い越した。第3戦ロシア大会では総合215.1点で、20ポイント差をつけた。第6戦日本大会では、総合210.8点を獲得した。\ ロシア大会でポゴリラヤが演技
 「できることを出し切ったとは思わない。小さなミスがあった。でもとても満足してる」と、ポゴリラヤは第6戦日本大会での演技が終わった後、話した。\ ロシア大会でポゴリラヤが演技
 女子シングルで主要なすべてのタイトルを手にした昨シーズンの女王、メドベージェワは、第2戦カナダ大会(10月28~30日)と第4戦フランス大会で、それぞれ総合220.6点、総合221.5点を獲得し、他の選手を大きく引き離した。\ フランス大会でメドベージェワが演技
 メドベージェワはスタートの第4戦フランス大会で、ルッツを飛んだ際、らしくない失敗をし、転んでしまった。本人は、これによって集中力が高まり、滑りが良くなったと話している。「実践が示すように、ミスは時に、修正の過程でそれまで以上に良くなるために起こる」とメドベージェワ。選手の誰もが同じ心持ちでファイナルに臨み、新たな勝利をあげられますように!
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