集会はヘリコプターから撮影された=Ridus.ru撮影
選挙結果に対する抗議集会に集まったのは、公式発表で2万5千人。最初は革命広場で行われる予定だったが、その後、主催者と市当局の合意で、会場はボロトナヤ広場に移された。集会参加者はどんどん増えて、300人から30000人に拡大した。
13時前には、どちらの広場にも人が集まり始めた。警察は、当初の集会予定地だった革命広場に来た市民に対して、今日の土曜日は赤の広場とマネージ広場が閉鎖になったが、ボロトナヤ広場の集会に参加したい人は、全員、特別通路から移動できることを、はっきりと伝えた。
集会にはありとあらゆる人が集まった。その多くは明確な支持政党を持たない人だ。同じ群衆の中に、教員も、アナーキストも、ナショナリストも、著名人も、学生も、IT分野で働く人も、金融関係者も、溜まり場に集まる青年たちも、ビジネスマンも、年金生活者もいた。全員が抗議にやってきたのだ。誰ひとり衝突を望む者はいなかった。
挑発者や急進派グループのせいで集会が中止になるかもしれないという危惧もあったが、全体として集会は、極右運動家やアナーキストらが2度ばかり発炎筒に火をつけたのを別にすれば、かなり平穏に行われた。統一ロシアの旗が燃やされたという情報もある。発火が最初に起こったのは、革命広場からやってきた行列が集会に合流した直後で、2度目の発火は、集会の終わり近くに、参加者の誰かが、並んだトイレに向けて発煙筒を投げたときだった。トイレブースの一つが燃え出したが、その場を目撃した人の話によれば、消火するまでもなく、ひとりでに火は消えたとのこと。
集会参加者の多くは、公正と透明性の印である白いリボンをつけていた。またある者は、白い風船や白い花を手にしていた。
お年寄りの参加者と警察機動隊の警官=Ridus.ru撮影
この土曜日、同様のデモが、ロシアや外国の多くの都市でも行われたが、参加者はずっと少なかった。全体として、他の地域のデモも平穏に行われた。
集会のしめくくりとして、つぎの要求の決議が採択された。
1)今回の選挙が無効であることを認め、再選挙を実施すること。
2)ウラジーミル・チューロフ中央選挙委員長の退任。
3)12月4日の投票時に行われた違反の捜査。
4)選挙法の改正。
5)政治囚全員の釈放。
反政権集会では、集会当日のモスクワ市警察の良き仕事ぶりに感謝した。「連帯」運動共同議長のボリス・ネムツォフ氏は集会で、「警官の皆さんに申し上げたい。今日、皆さんは、真の民主国家警官としての働きをしてくださった」と述べた。
参加者らは、2週間後に再びそこで集会を行う予定だ。集会の終わりにあたり、主催者の一人は、「12月24日に再びここに集まろう。ひょっとしたら参加者は5倍になるかもしれない」と述べた。
写真提供:Ridus.ru
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。