ロシアの不思議3

モスクワのスーパーマーケット=

モスクワのスーパーマーケット=

Lori/Legion Media撮影
 ロシアには日本人の私たちが知らないことがまだまだたくさんある。そこで、日本人の私がロシアで暮らして感じた、ロシアの不思議なところ、面白いところをいくつかのテーマに分けて紹介したい。3回目の今回は、ロシアの「生活」に焦点を当てよう!

ロシアでの買い物

 スーパーマーケットの入り口には大抵、荷物を入れるコインロッカーがある。大型スーパーでは、コインロッカーの代わりにカバンをパッキングする機械が設置してある。そ知らぬ顔して店内に入ろうとすると、警備員さんに止められることも。日本とまず違うのは、ロシアのスーパーマーケットでは野菜や果物は量り売りである。箱に山積みされている野菜、果物を袋に必要な分だけ詰めてから、機械にかける。商品のボタンを押すと、値段とバーコードがプリントされたシールが出てくるので、それを袋に貼り付ける。

 ロシアは主食がジャガイモなので、ジャガイモをkg単位で購入していく様子は大変圧巻である。魚コーナーには魚が売られているが、新鮮な魚を見慣れている日本人からすると種類は少ない上にどれもあまり…。お肉はパックで売られてるものは量が多いので、量り売りしているところに行って、欲しい分だけ頼むことができる。乳製品の種類は日本と比べて豊富。見たことない商品がたくさん並んでいる。お米は小さなパックでしか売ってない。5、10kgのお米の袋に慣れていると、お米の袋の小ささに驚く。ただ、どのスーパーでもお米の種類の品揃えは豊富である。

ロシア通信撮影ロシア通信撮影

 面白いなと思うことは、ロシアでもヨーグルトは4つのパックがくっついていたりするが、それを切り離していいこと。つまり1パックだけ欲しければ、1パック切り離して買うことができる。バナナなども房からむしりとっていいのだ。量り売りだから!

 生活必需品は日本と比べて安いが、贅沢品、嗜好品、輸入品は日本よりもずいぶん高く感じる。一般的なスーパーではレジの袋詰めするのは各自で行うが、袋詰め用の大きな広い台はないので、バーコードを通され、次々に流されてくる商品をすばやく袋詰めしなければならない。ここできれいに詰めようとか考えると、商品が溜まって次のお客さんを待たせることになる。自分の商品を台から全て撤去しないと、次のお客さんの商品を流し始めることができないからだ。

  通りや地下道を歩いていると、キオスクと呼ばれる小さなお店がたくさんあり、そこで新聞、お菓子、果物、パンなどの商品を買うことができる。そういうお店では自分で商品をとるのではなく、ショーウィンドウに並ぶ商品を店員さんに頼んで棚から取ってもらう。商品名や値段はもちろん手書きで書かれている。社会主義だったソ連時代の名残りだなあと思うのは、町で見かけるお店の多くは「食品」「洋服」「花」などと大きく書かれているだけで、店名がないこと。

キオスク=タス通信キオスク=タス通信

  

ロシアでのあれこれ

 生活必需品と比べたとき、ロシアでの外食は高いものだと感じるが、どのお店にもお客さんは多く入っている印象を受ける。日本と違うことは、お手拭きや無料のお水は基本的にない。飲み物は頼まないと出てこない。ただ、お茶などをポットで頼んだときはお湯のおかわりができる。お湯を注ぎ足してください、と頼むのは、個人的には少し恥ずかしいなと思ってしまうけれど。食堂式のレストランを別にして、一般的にレストランは卓上会計である。

 ロシアで髪の毛を切りたいときは美容院探しに苦労する。ロシアでは一般的にボリュームのある髪の毛が美しいとされているからだ。ロシア人の髪質は日本人と比べて、細く髪量も少ないので、わざわざ髪の量を減らすという概念があまりないのである。韓国人の女の子が髪の毛を切りに行って、ボリュームたっぷりのパッツン、まるでクレオパトラのようになっていた。

 ロシアの郵便事情。日本からモスクワへの普通郵便はその時々によって早く届いたり遅く届いたりする。早いときは2週間で届いたし、遅いときは2ヶ月かかった。(届かなかったりもする)これは本当に運次第。EMS(国際スピード郵便)をもってしても、遅れることがしばしばある。近くのEMS受け取り場まで取りに行って、取りに来た旨を伝えてもすぐに受け取れるわけではない。混み具合にもよるが30分ほどしてようやく郵便物を手にすることができる。

 

ロシアでの学生生活

 ロシアには相手を呼びかけるときに相手を呼ぶ言葉がない。その代わりとしてмолодой человек「若い男の人」とかдевушка「お嬢さん」といった言葉が使われる。そのため、年配の女性の方でも「お嬢さん」と呼び止められることになる。レストランやカフェなどで注文するために、店員さんを呼ぶときもこの言葉が遣われる。これは慣れないと少し恥ずかしい。

 あるとき、ロシア人と初めて駅で待ち合わせしたとき、日本のように駅の改札口で待ち合わせだとてっきり思い込んでいた私は、改札の外でいつまでたっても現れないロシア人を待っていた。ここで注意!ロシアでは駅で待ち合わせをするとき、ホームの真ん中で待ち合わせるのが一般的なのだ。

 ロシアの冬は寒いが、冬でも建物の中は暖房のおかげでとても暖かい。真冬でも部屋の中では半袖1枚がちょうどいいくらいである。そのため、「寒い…布団から出たくない…」と思うことが一度もない冬を過ごせた。外を歩けば寒いが、基本的に日本よりも暖かい冬だったのではないかとさえ感じるほどだ。建物の窓は、寒さ防止のために基本的に二重窓。しかし、部屋が暑すぎて冬でも窓を開けるという事態に。ロシアの水道は季節や時間帯によって水質に差がある。私の寮ではまだまともな水道状況なようだが、友達の寮では、部屋の蛇口をひねったらチョコレート色の水が出てきた。そういえばモスクワで暮らすようになってから髪の毛の色素が徐々に薄くなっている気がする。

寮の部屋=平出安奈撮影寮の部屋=平出安奈撮影

 寒い国なのでロシアにゴキブリはいないんじゃないかと思われる方もいるかもしれないが、ロシアにも彼らはもちろん存在する。そしてロシアのゴキブリは日本のものと比べて1cm程と小さいし、色も薄茶色っぽい。そのためゴキブリが出てきても、姿形はそのものだが、日本人はあまり驚かないかもしれない。フランス人の友達が、共用キッチンにあるオーブンを使おうと蓋を開けたらゴキブリが出てきたからもう2度と使わないと怒っていた。私が住んでいる寮ではそんなにゴキブリは発生しないが、違う寮に住んでいる友達がしばらく部屋を留守にしていて久しぶりに部屋に入ったら、どうぶつの森のゲームみたいにゴキブリがサーっと這って散っていったらしい。そういえば思い出したのだが、ショッピングモールの特設展で動物ふれあい体験をやっていたのだが、子豚、ヤギ、ミーアキャット、ハリネズミなどいる中でなぜかゴキブリもふれあい対象になっていた。

 ロシアの大学は自由に入ることができない。学生証が必要だったり、特別に登録されていないと建物に入ることができない。というわけで大抵の建物の入り口には警備員さんがいる。大学に限らず、スーパーでもお店でもどこでもとにかく警備員さんがいる。外は寒く、中は暖かいロシアだからこそ、入り口を入るとどこでもまずクロークがある。劇場とか美術館などは分かるが、大学にもたくさんクロークがあるので初めて見たときは驚いた。

 大学の授業は、基本的に講義とゼミがセットになっていて、講義は大人数で大教室にて行われ、ゼミは少人数の小教室で行われる。基本的にゼミでは学生が交代で、決められたテーマについてプレゼンテーションを行っていく。先生が教室に入ったら学生はみんな立ち上がって先生を迎え、講義が終わったら拍手で終わる。教授へのリスペクトが感じられてとても気に入っている点だ。

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