羽生の新記録でルール変更へ

 国際スケート連盟 (ISU)の技術委員会は、2018年の冬季五輪後にルールを変更したい意向だ。改正待ったなしのきっかけとなったのは、ソチ五輪金メダリスト、羽生結弦が叩き出した高得点が大きいと、Rスポーツ紙に対し、ISU技術委員会のアレクサンドル・ラケルニク委員長は述べた。

 現在、「技術点」は、以下のように決まる。まず、選手の実行した要素が何であったか判定して、その要素に対応した「基礎点」が決まり、さらに技の出来ばえを、-3から+3の「GOE(Grade of Execution)」で評価する。

 羽生選手は、GPNHK杯とGPファイナル(バルセロナ)で、2度にわたり、技術点の世界記録を塗り替えたうえ、ショートプログラム、フリースケーティング、合計点のいずれでも世界記録を更新。その際フリーでは、3つの要素については、GOEによる採点の平均も、最高の+3を獲得。

 「技術委員会は、フィギュアスケートの新ルール策定に取り組んでおり、それをISUの総会に提出することになる。今のところ、いかなる決定もなされていないが、私は、ルール改正の課題を2018年に提起する。改正が待ったなしになったのは、何人かの選手が上限に近い点数を獲得し、羽生結弦選手が、GPNHK杯とGPファイナルの演技が事実上理想的であるとの評価を得たことと関連している」

 ラケルニク委員長は電話でこう語った。

 

記事全文(露語)

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