ロシアの男子チームのキャプテン、アレクサンダー・ヤニュシュキン(右から2人目) =アレクセイ・フィリポフ/ロシア通信撮影
男子チームは強豪がひしめいている。全24チームが6グループに分けられたので、ベスト8に進出して優勝を狙うには、グループ内で2位の成績では不十分だ。
アレクサンドル・アレクセーエンコ監督率いるロシア男子チームは、ロシア、日本、スコットランド、南アフリカと、手強い相手がそろったグループ。ベスト8に進出できれば、ロシア・ラグビーにとって大きな成果となる。
「ベスト8入りを目指すと言っておく」
「私は楽観主義者ですから、もちろん、ベスト8に進出したいと思っています。もし、それができれば、我がチームにとっては大きな成果ですが、目標はあくまでも一戦必勝で、ベストを尽くすことです」。アレクセーエンコ監督は、開会を前にこう抱負を語った。
ロシアの対戦相手たちは、ホストチームを十分警戒している。「一戦一戦が大事です。どの相手にも負ける可能性があります。とくに、ホスト国のチームは、気合十分で面子をかけて向ってきますから、手強いですよ」。南アフリカチームのカイル・ブラウン主将はこう語った。
露女子チーム:「目指すは優勝」
パーヴェル・バラノフスキー監督率いる女子チームの方は、ずっと見通しが明るい。同監督は最近まで、7人制ラグビーの男子チームの監督を務めていた。
女子チームは、W杯開催2週間前に行われた欧州選手権では優勝しているし、欧州グランプリの第1戦と第2戦では、それぞれ2位と1位になっている。
W杯でロシアの女子チームが戦うのは、日本、イングランド、フランスだ。 「一番大事な目標は、ベスト8に進出して、来年世界の主な大会すべてに出場できるようにすることです。もちろん、さらに勝ち進んで、決勝に出たいですね。チャンスはあります」。バラノフスキー監督は開会前にこう自信を示した。
2016年リオデジャネイロ五輪の試金石
観客の人気も上々で、開会2日前には、3日間にわたる全試合のチケットが10万8000枚も売れている。
7人制ラグビーは、試合展開の速さで、現在世界各国で人気急上昇中。今回のモスクワ開催のW杯は、7人制が実施される2016年リオデジャネイロ五輪に向けた試金石となる。
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