=コメルサント紙撮影
-どの対戦相手とも勝敗で良いバランスを保っていますね。ただセリーナ・ウィリアムズに対しては15戦中13敗という成績で、12日に行われたマドリード・オープンの決勝ではチャンスも与えてもらえませんでした。なぜウィリアムズはこのように圧倒的な強さを誇っているのでしょうか。
セリーナは肉体的にとても強く、ゲームの質をいつも維持しています。2~3時間続く試合の中でもっとも重要なのは自分のレベルを保つことで、セリーナは その能力が極めて高いのです。もちろん試合中のレベルの低下は誰にでも起こるんですが、セリーナの場合は誰よりも早く取り戻すことができるんです。あと サーブはまるで強力な武器みたいです。
-その前に行われたシュツットガルト・グランプリでは、2回目の優勝を果たしました。そこで優勝賞金の他にポルシェも受け取りましたね。このような自動車の賞品は順番に使っているのですか。
去年獲得した自動車はフロリダの自宅にあります。とっても気に入っていて、私の個人的な車になっています。今回の賞品はまだ受け取っていませんが、今のところすぐには必要ありません。あの試合以降まだ家に帰っていないんです。フロリダに戻ったら新車に乗り換えます。ところで最近ポルシェと契約したので、 私はこの会社のイメージモデルになりました。
-これまでの試合で忘れられない瞬間はありますか。
もちろんあります。2004年、17歳の時に、ウィンブルドンの決勝でセリーナ・ウィリアムズに勝って、初めて優勝した時です。あとは去年の全仏オープンで優勝した時です。肩の深刻なケガから完全に復活できた試合です。
-選手生活を終えた後で何をするか考えたことはありますか。
(笑)そうですね、考えていますよ。ビジネスをやろうと思っています。例えば私のお菓子「シュガーポワ」が4月29日にロシアで販売されたので、モスクワに出張しましたね。
-シュガーポワという独自のブランドをつくろうと思ったきっかけは何ですか。
ただチューイングなどのお菓子が大好きだからです。2年前に生産ラインを立ち上げました。これは私個人のビジネスで、パートナーはいないんです。
-ビジネスをする時間はありますか。
時間は限られていますが、私のビジネスを進めてくれる良いチームがあります。ただ管理しているのは私で、すべてのことを把握しています。ワインガム市場 を自分で勉強したところ、ここにはプレミアム・クラスがないことに気づいたので、大人向けの質の高い高級品をつくりました。ブランドの発表会は昨年8月、 ニューヨークで行われました。初品ロットは2週間で完売し、最初の半年で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、フランス、アラブ首長国連邦でも 販売することができました。
-ロンドン五輪はいかがでしたか。次のリオデジャネイロ五輪には参加しますか。
リオデジャネイロにはぜひ行きたいと思っています。ロンドン五輪では決勝でセリーナ・ウィリアムズに負けて、銀メダルに終わりました。次は絶対に金メダルを取りたいです。なので2016年まで引退を考えることはないでしょう。
-ソチ冬季五輪まで残り9ヶ月ですが、行く予定はありますか。なじみ深い街ですよね。
ソチは故郷と呼ぶことができます。あの街に住んでいる時にテニスを始めましたし、私の親戚もいます。なので五輪には絶対に行きます。この時期にドーハやドバイで大きな試合がありますが、試合を休んででも行くつもりです。
-フロリダのニック・ボロテリー・アカデミーに入った時はわずか8歳でしたね。新しい生活、新しい国にはすぐに順応できましたか。
最初は簡単ではありませんでした。ずっと年上の2人の女の子と同じ部屋で生活しましたが、年齢が離れすぎていて友だちにはなれませんでした。あと言葉の壁もありましたし。一緒にアメリカに来た父は離れた場所に就職したので、アカデミーに来るまで2時間もかかっていました。1週間に数回会える程度でした。 母はすぐにビザをもらえなかったので、2年間母が不在な状態で生活していました。
*元記事(露文)http://kommersant.ru/doc/2188337
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