プーシキン美術館で触知絵展開幕

写真提供:プーシキン美術館
 モスクワの「A.S.プーシキン国立造形美術館」で13日、目の不自由な人のための企画展「見えないものを見る」が開幕した。

 これはロシア初の触知絵画展で、プーシキン美術館のコレクションの中から、世界の傑作が複製された。複製絵画にはレリーフ技術が活用されている。

 「絵画の写真に特別な処理が行われた。目の見えない人や弱視の人が絵の世界を理解するのに必要な質感が選定され、特徴が押し出された」と、プーシキン美術館広報課は伝えている。

 この企画展には6作品が集められている。具体的にはサンドロ・ボッティチェリの「受胎告知」、ルーカス・クラナッハ(父)の「聖母子」、ジャン・シメオン・シャルダンの「絵画の寓意のある静物」、アンリ・ルソーの「豹に襲われた馬」、ポール・ゴーギャンの「妬いているの?」、パブロ・ピカソの「老いたユダヤ人」。

 一般の訪問者でも、企画展の入口で渡される眼鏡をかけて、絵画を触知したり、目の不自由な人の感覚を理解したりすることができる。

 企画展の開催期間は来年2月12日まで。

 

プーシキン美術館公式サイト

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