「ヌ・パガジ」=
kinopoisk.ru「全ロシア世論研究センター」は実施した調査にもとづいて、国内の大人の間で最も人気のあるアニメのランキングを作成した。ロシア人の大半は、ソ連アニメを好んでいる。
他を大きく引き離してトップになったのは、ソ連アニメ「ヌ・パガジ(今に見てろよ)」。2番目は、世界の多くの国でも人気の、現代ロシアのアニメ「マーシャと熊」。3番目は、「プロストクワシノでの夏休み」。これは「チェブラーシカ」の作者であるソ連の児童文学作家エドゥアルド・ウスペンスキー氏の作品。アニメ「チェブラーシカとワニのゲーナ」自体は6番目に位置している。続く7番目は、ソ連アニメーターのユーリ・ノルシュタインの「霧につつまれたハリネズミ」。これは宮崎駿監督が影響を受けたことで知られている。
ロシアで一番アニメを見ているのは、25~34歳の女性という興味深い結果が示された。ロシア人の多くは長編アニメ映画を好んでいるが、短編アニメ映画やテレビ・アニメも人気がある。日本のアニメを見ているのは、回答者の約2%。主に18~24歳の若者である。現代ロシアや外国のアニメが豊富にあるにもかかわらず、ロシアでは子供にソ連アニメを見せた方が良いと考える人が多い。すべての年代の回答者の実に83%が、このように考えている。
全ロシア世論研究センターのアナリスト、イワン・レコンツェフ氏は、調査結果についてこう話す。「ロシア人の多くには、ソ連アニメが最高だという固定観念がいまだにある。上の世代は、ソ連アニメというと、小さかった頃の『黄金時代』をイメージする。下の世代は、『人々が金銭を追い求めず優しかった』ソ連時代についての上の世代の話をイメージする」
専門家はこう強調する。「ソ連アニメはテレビ画面にしか出てこない。現代ロシアのアニメは映画館で上映されたり、ネットで宣伝されたりもしていて、一定の人気を集めている」。2番目に人気の「マーシャと熊」には、そのような効果もある。
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