イランのレザ・ミルキャリミ監督=
エフゲニア・ノヴォジェニナ撮影/ロシア通信チェロ・ユン監督の「マダムB、北朝鮮人の物語」(韓国・フランス合作)。「映画の撮影に3年かかった。今ではすっかり良い思い出になっているが、当時は大変だった。2人の息子の母は北朝鮮から自由な世界へと脱出するのに、多くの妨害を受けた。この女性の物語を通じて、蓄積した痛みすべてを表現したかった」とユン監督。
メロドラマ「娘」=報道写真
イランのファルハド・アスラニさんが、中東の伝統的な家族についてのメロドラマ「娘」の父親役で受賞。「銀の聖ゲオルギー」像を、この映画のレザ・ミルキャリミ監督が手渡す。ミルキャリミ監督はすでに、アスラニさんと2度仕事をしており、今後も一緒に仕事をしていくことを希望している。
今回の最年少女優である13歳のテレサ・マルヴァーさんが、浮浪児の映画「かすみ」(フィリピン)のジンケ役で受賞した。ラルストン・ジョヴァー監督は、この作品でマルヴァーさんがフィリピンでも認められたことや、7月1日に開幕した「ニューヨーク・アジア映画祭」でも善戦するだろうとの見解を示した。
最優秀監督に選ばれたのは、デンマークのプック・グラセン監督。デンマークとアメリカの合作映画「37」は、監督の初の長編映画である。この映画のあらすじは、現実の世界から採用されている。1964年、ブルックリンの自宅近くで、少女が強姦され、殺害された。犯行の目撃者は37人。誰一人、警察に連絡をしなかった。
グランプリはイランの映画「娘」。この作品のミルキャリミ監督兼プロデューサーはこう話した。「モスクワから賞を持ち帰るのは二度目。今回も家庭の価値観に関する作品だった。誰よりも先に、私の娘サラにこの映画を見せて、娘、家族、そしてこの映画の関係者の皆に感謝を述べる」
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