日本初のロシア語センターが開校

創価大学の学生たち=

創価大学の学生たち=

ロシアNOW撮影
 6月11日、在日本ロシア大使館、ロシア基金「ルースキー・ミール(ロシアの世界)」、ロシア連邦独立国家共同体・在外同胞問題・国際人文協力局の後援で、創価大学(東京都八王子市)内に日本初のロシア語センターがオープンした。

 創価大学の馬場善久学長は、オープニング・セレモニーで次のように指摘した。「交流の始まったロシアは長大な歴史と深い哲学に基づくあふれんばかりの文化的な宝をお持ちの国であり、人々でありました。トルストイを代表とする深き思想と無限の広がりを見せる文学、チャイコフスキーに見られるような生命をも振るわすような音楽、あるいは美の極致とも言えるバレエを始めとする舞台芸術、と例をあげれば限りはございません」

 また馬場学長は、ロシアとの協力関係の一層の発展および関係強化への期待感を表明した。「私たちの交流はさらに深く高く前進していくものと信じております」

 

ゴルバチョフ元ソ連大統領もメッセージ

 ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領も挨拶と歓迎の辞を寄せた。ゴルバチョフ氏は、創価大学から名誉博士の称号を受けている。「創価大学はこの間に、多数のロシア専門家を輩出し、露日両国の関係強化に貢献しています。ロシア基金『ルースキー・ミール』が、今後も両国の友好と善隣の拡大、強化のために協力していくことを期待いたします」。ゴルバチョフ氏のメッセージは、創価大学WLCセンター長田中亮平氏が読み上げた。

 創価大学のロシア語科(現在は、「ユーラシア地域研究」に含まれる)は、さる1990年、文学部に開設された。現在、同大学は、ロシアの大学では、モスクワ大学、パトリス・ルムンバ名称民族友好大学、プーシキン記念ロシア語大学、サンクトペテルブルク大学、極東連邦大学、トゥーラ教育大学などと提携、協力関係にある。

 

ロシア語への関心を高めたい

 新設のロシア語センター長であるステラ・シヴァコワ氏によると、現在、創価大学では約300名の学生がロシア語を学んでいるが、日本でのロシア語への関心は高いとは言えない。「ロシア語を履修する学生の数をどんどん増やし、学生交換を拡大していくこと」も、センターの課題の一つだという。また、センターでは、ロシア語履修教材やロシア語テスト(ロシア語を外国語として学んでいる人が対象)を作成するための準備も行われている。

 基金「ルースキー・ミール」は、ロシア語センターに1000冊以上の書籍とマルチメディア教材を寄贈した。

 

ロシア基金「ルースキー​・ミール」

 ロシア基金「ルースキー・ミール」は、2007年に創設され、現在世界44カ国に展開。その主な課題には、ロシア語学習の支援とロシア文化、ロシア文学の普及も含まれている。

 今回のセンター開設に先立ち、札幌にも、極東連邦大学の分校としてロシア語センターが開校しているが、創価大学は、同様のセンターを開いた日本最初の大学となった。

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