Lori/Legion Media撮影
死者について
死者のことを決して悪く言わない、という暗黙の決まりがロシアにはある。多くの外国人はなぜそうなのかと聞く。死者はもはや自分の人生で何も正すことができないが、生きている者にはまだ悔い改めるチャンスがあるからだ。
モスクワ国立大学の文献学のアンナ・エゴロワ教授はこう話す。「我々は死者を非難することはできない。裁くのは神だ」
また、死者は戻り、復讐することができる、という古くからの迷信があるため、多くの人はそれを恐れる。「そのため、ロシアでは死者を足から運び出す。死者が戻る道を見つけることのできないように」とエゴロワ教授。
対人距離
ほとんどの国で、人と人は近づきすぎず、個人の空間というものが守られる。少なくとも伸ばした手の長さほどの距離を人とおく。ロシアには、そのような決まりはない。地下鉄、バスのラッシュアワーや屋外で、見知らぬ人同士が全身で互いに寄り添う。
多くの外国人は、ロシア人が行列に並んでいる時など、ぴったりくっつきすぎていると言う。この行動の理由はかなり平凡。こうしていれば、割り込みされないのだ。
職場の仲間は最良の友
ロシアでは、職場の同僚との関係は特別だ。同僚は友であり、時に親友である。誕生日、昇進、聖名日、休暇帰りなど、ことあるごとに、同僚皆のためにごちそうを持ってくる。ごちそうはお菓子、ケーキ、お手製のパイ、サラダ、ハムやサーモンなどのスライス、旅先からのエキゾチックな食べ物など。
同僚同士で自宅にお茶などに招きあったり、職場でちょっとしたパーティーを開いたり、週末に自然豊かな郊外までドライブしたり、家族ぐるみでつきあったりする。「ロシアでは、気前のよさと心の広さを思い切り示すのが普通」と話すのは、モスクワで長年仕事をした経験のある外国人のダニエル・シルバさん。
女子の香り
ロシア女子は香水をたくさんつけるのが大好きだ。時に甘い残り香は、女子がエレベーターを降りて1時間たってもこもっている。オフィスも例外ではない。そのため、多くの外国人は、仕事への集中をも妨げてしまう濃い香りに不満をこぼす。
お金
ほとんどの国では、給料とお金の話題はタブーである。同僚と収入について話しをしたら、解雇される可能性もある。だがロシアでは、お金についてのタブーはない。ロシアでお金の話題は、友人だけでなく、職場の同僚、家の隣人、さらには見知らぬ人との熱い議論のテーマだ。
一部の迷信深いロシア人は、自分をとりまく物質的状況についてひんぱんに不満を言えば(給料が少ない、食品が値上がりしてるなど)、金運や幸運を招くと信じている。
ロシア人は、仲間同士での会話をこよなく愛する。これは、心理学者のカウンセラー代わりにもなる、一種のセラピーだ。紅茶やウォッカを飲みながら、アドバイスをしたり、求めたりする。
多くのロシアの習慣がどこにも書かれていないため、外国人には受け入れがたいことが多い。ロシアにはどのような決まりや習慣があるのか、何が良くて、何が悪いのかを、外国人は遠慮なくロシア人に聞いてみてはいかがだろうか。
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