全線(9288キロ!)のネットでシベリア鉄道走破

シベリア鉄道=タス通信撮影

シベリア鉄道=タス通信撮影

ご存知シベリア鉄道は、モスクワと極東ウラジオストクを結ぶ全長9288・2キロメートルの、断トツで世界最長の鉄道。モスクワで乗車したらウラジオストク着は150時間後。一度は乗ってみたいが、1週間もの長旅は…という人のために、ロシア・グーグルとロシア鉄道が共同で超リアルなネット旅行を実現した。「バーチャル・グーグル・マップの旅:モスクワ―ウラジオストク」(http://www.google.ru/intl/ru/landing/transsib/en.html)がそれだ。 

サイトは露英2か国語対応で、YouTubeで見る映像が何ともすばらしい。撮影者は実際にシベリア鉄道全線を走破したのだが、まず座席の窓ガラスを念入りに拭くことから始めたそうだ。

シベリア鉄道沿線では―

シベリア鉄道沿線では―

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資料やデータも充実している。例えば、画面の下に地図と衛星写真があり、列車の現在位置とモスクワからの距離が示される。列車が進むにつれて、地図と写真も変わっていく。地図で任意の場所を選んで、そこから旅行を始めることもできる。

圧巻は 24 個の「絶景ポイント・ボタン」だ。車窓から見るバイカル湖やエニセイ川などの雄大な景観はまた格別だが、それらを好きなだけ楽しむことができるのだ。

音も楽しい。ページ右上の「音楽ポイント・ボタン」をクリックすると、ゴトンゴトンというマニアにはたまらないリアルな車輪の音の他に、ラジオ放送、バラライカ演奏、古典文学の朗読(『戦争と平和』など)のチョイスがある。

このネット旅行は、子供も楽しめ、ためになる。地理の授業で覚えたことを自分の目で確かめ、自国への理解を深めることができる。大人も子供と一緒に見るたびに、今まで知らなかったことを発見するだろう。

ロシア・グーグルのコンスタンチン・クジミン・マーケティング課長は、「ロシアの豊かさと美しさを知ってもらうのが目的。実際にシベリア鉄道で旅した人はそんなにいないけど、旅したいと思っている人は沢山いるでしょう」と言う。

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