ロシアは最近旅行先人気トップ10入りしており、世界の観光業界での影響力が強くなっている=Getty Images/Fotobank撮影
「ビザが緩和されればさらに伸びる」
ロシアは最近旅行先人気トップ10入りしており、世界の観光業界での影響力が強くなっている。そう語るのはUNWTO事務局長であるタリブ・リファイ氏。
「去年、2600万人の観光客がロシアを訪れました。現在ロシアは世界で9番目に人気がある旅先です。それは、政治的なレベルの努力を含む大変な努力の賜 物です」
トップ10入りした他の国は、フランス、アメリカ、中国、スペイン、イタリア、トルコ、ドイツ、イギリスとマレーシアだ。
UNWTOの事務局長によると、3日以内のトランジット客に対してビザを不要にするなど、ビザ制度の緩和をした場合、ロシアの観光は更に伸びる可能性が高い。法案は現在ロシアの議会で審議中だ。
オリンピック効果に期待
「我々は、ソチ・オリンピックを大変心待ちにしています。五輪はスポーツのみならず、観光にとっても非常に重要です」
ビザの障害にも関わらず、ロシアの首都は観光ブームに備えている。オリンピック大会を観戦する際に、モスクワにも立ち寄る観光客が多いだろうと予測される。モスクワ観光協会の会長、セルゲイ・シュピルコ氏は、どんなに数多く観光客が訪れようと、きちんと全員の面倒を見ると言う。「空港と駅で出迎えるボランティアを養成しています。既にあるインフォメーション・センターに加え、モスクワの主要空港にいくつか新設する予定です」
モスクワでの乗り換え時間が少なくても観光客が首都を見ることができるように、半日から3日間のツアーまで、様々な選択肢がある。シュピルコ氏 は、記録的な安さで宿を提供することも約束した。
「ホステルの部屋なら650ルーブル(約1950円)から、2つ星のホテルなら750ルーブル(約2250円)から、3つ星は1500ルーブ ル(約4500円)からあります。これはヨーロッパでも一般的な値段です」
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