ビザなしでセバストポリに72時間滞在可能に

Getty Images/Fotobank 撮影

Getty Images/Fotobank 撮影

ロシアのメドベージェフ首相は、船舶で海を旅行する外国人がセバストポリにビザなしで3日間滞在することを可能にする法令に署名した。法令の狙いは、この地域の観光地としての魅力を高めることで、ロシアにとってあらゆる点で有利だとしている。同様の措置は、ロシアの8つの港で実施される。

 ビザなしで72時間滞在できる港にセバストポリが加えられた。初めてこうした港湾都市が現れたのは2009年のことで、ロシア政府が法令に署名している。船舶で海を旅行する外国人が対象で、3日間ビザなし滞在できる港湾都市(サンクトペテルブルクのボリショイ港とポサジルスキー港、ウラジオストク、ヴィボルク、カリーニングラード、サハリン州のコルサコフ、ノボロシースク、ソチ)を定めている。 

ビザなしクルーズ 

 観光客の数は、外国クルーズ客に対しビザなし滞在を導入して以来、確かに増えている。サンクトペテルブルクの経験によれば、ヨーロッパからのクルーズ客は10%増加した。この夏、国際情勢の緊張にともない、欧州からの旅行者のなかには同市への旅行を控えた者が多かったが、同市のビザなし72時間滞在を利用できるクルーズ客には事実上キャンセルがなかった。

 今回の新たな措置で、72時間ビザなし滞在が可能な港湾都市のリストにセバストポリが加わったが、署名された法令によれば、外国人および無国籍者は、「フェリーその他の船舶に、もしくは団体の観光プログラムで定められた宿泊場所に宿泊する場合」、ビザなしで72時間ロシア領内に滞在できるという。

 またこの法令の強調するところによれば、法令の狙いは、ロシアへの観光客が多い国に対し、クリミア連邦管区の観光地として好適な条件を整備すること。法令を実施することにより、同地域をより魅力な観光地にできるだけでなく、この短期入国の観光ビジネスの振興にも寄与できるという。

 なお、2014年の春にロシア政府は、列車で旅行する外国人に対しても同様の措置を導入する可能性を検討していた。狙いはやはり、ロシア国内の観光地として魅力的な地域の発展を促すだろうということだった。 

ビザなしで滞在できる都市 

 今回この法令が署名された時期に、ロシア連邦下院(国家会議)では、同様の法案が第一読会を通過した。これは、ロシアの主要な国際空港でトランジットする旅行者が72時間ビザなしで滞在できるようにするというものだ。ただし、いくつかの制限があり、実施される国は、欧州の数カ国とアメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、中国、韓国、シンガポールに限定される。

 また、このような形でビザなしで入国できる空港は11箇所のみ(モスクワのドモジェドボ、シェレメチェボ、ブヌコボの3空港、サンクトペテルブルクのプルコボ空港、カザンのカザン空港、エカテリンブルクのコルツォボ空港、ソチのアドレル・ソチ空港、ハバロフスクのハバロフスク・ノーブイ空港、ノボシビルスクのトルマチェボ空港、ウラジオストクのクネビチ空港、カリーニングラードのフラブロボ空港)。

 なおビザなし滞在できるのは、ロシアの航空会社を利用した外国人のみ。今春、政府はこの措置の目的を、ロシアの航空会社を支援することと説明していた。