タス通信撮影
グリーンピースはツイッター上で、この中に活動には加わっていない外国人の船の乗組員が含まれていると伝えた。それはアメリカ人のピーター・ウィルコックス船長、ニュージーランド人のデービッド・ハウスマン氏と機械工ジョナサン・ボーチャンプ氏、オーストラリア人の通信士コリン・ラッセル氏、イギリス人の通信員アレックス・ハリス氏。
72時間の追加的取り調べが決定した残り8人のうち、グリーンピースが名前を伝えたのは4人。オランダ人のマンネス・ウベルス技師長とグリーンピースの広報担当者フェイザ・オウラフセン氏、ブラジル人のアナ・マシエル氏、イギリス人の活動家アンソニー・ペレット氏。
最初に11月24日までの拘留が決まったのは、グリーンピースの活動を伝えたロシアの報道写真家デニス・シニャコフ氏。シニャコフ氏はグリーンピースのメディアの特派員で、船では編集部の課題に沿って撮影を行っていた。
またロシアのグリーンピースのメンバーであるロマン・ドルゴフ氏、グリーンピース・ロシア支部報道担当のアンドレイ・アッラフヴェルドフ氏、ロシア人医師も拘留された。
「ロシア政府は北極での石油採掘に反対する人々を脅かそうとしているが、これは何の結果ももたらさない。我々は北極の自然と世界の環境を守るという決意に満ちている。ロシアそして世界の人々に、グリーンピースの活動家への支持、その平和的抗議の権利の保護を呼びかけている」とグリーンピース・インターナショナルのクミ・ナイドゥ事務局長は話した。
ロシア連邦捜査委員会のウラジーミル・マルキン報道官は、活動家らの拘留期間終了前に処分が軽減される可能性があると話した。
30人は24日、ムルマンスク州調査委員会管理局に引き渡され、そこで取り調べを受けた後、ムルマンスク市の拘置所に移送された。
ウラジーミル・プーチン大統領は、グリーンピースの活動家は海賊ではないとの声明を発表。ただしこの活動を正当化していないことをほのめかした。
グリーンピースの活動家30人は18日、オランダ王国の旗をかかげた抗議船「アークティック・サンライズ」に乗船し、ペチョラ海(バレンツ海北西部)の海上石油掘削基地「プリラズロムヌイ」によじ登ろうとした。
ロシアFSB国境警備局の武装部隊はこれを阻止。この際、部隊は武器を使わざるを得なかった。
部隊は抗議船上で活動家らを制圧し、活動家の話によれば、口頭で船長にテロリズムと違法な科学的活動の罪を指摘したという。
捜査委員会はその後活動家の捜査を行い、「組織的海賊行為」の容疑で立件した。
当局は「環境保護活動家の活動は国家の主権だけでなく、この地域の生態学的安全を脅かし得る」と述べている。
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