ロシアで移民急増

=ヴィタリー・アンコフ/ロシア通信撮影

=ヴィタリー・アンコフ/ロシア通信撮影

ロシアで移民ブームが見られる。ここ数年でロシアへの入国者数は3倍に増加した。このうちの半数が中央アジア諸国の人々だ。ロシア連邦移民局のコンスタンチン・ロモダノフスキー局長が、ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)のインタビューで明らかにした。

 移民局の統計によると、ロシアには現在、228ヶ国1080万人の外国人がいるという(ロシアの人口は1億4330万人)。今年に入ってから、就労許可証が外国人31万7500人に発行された。ロシアに入国する外国人のうち、約12%がモスクワ地域に来るが、その主な内訳は旧ソ連共和国のウズベキスタ ン、タジキスタン、モルドバ、そして中国、ベトナム、トルコから来る外国人だ。

 

モスクワの犯罪の7%が移民がらみ 

 ロモダノフスキー局長は、国外退去処分が科せられている不法移民を、自由な移動の権利を与えない、”行政拘束”する特別センターに置く計画があると話し た。さらにこの規定のための法改正の準備がすでに進められていることも明らかにした。200万人以上の外国人が、ロシアへの入国を拒否される可能性があ るという。

 「ここに来る外国人は、同国人の犯罪コミュニティーの影響下に置かれ、しばしば金儲けの道具にされる。(犯罪者は)人々をだまし、路頭に迷わせる。ロシア人はしかるべき反応を示している。すなわち憤っているが、これは正しい反応だ」。

 ロモダノフスキー局長は、今年に入ってから5万3026人の外国人が入国拒否されたことを明らかにした。ロシア連邦内務省は今年初めから、外国人による 刑事事件の立件用文書を334件扱った。昨年は1万1000人以上の外国人が、移民法違反で強制退去の処分を科せられた。モスクワでは犯罪事件の7%、ま たロシア全体では3%を移民が起こしている。

 

記事全文(露語)

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