乱射事件でマスコミを非難

ミハイル・マリーヒン撮影/ロシア通信

ミハイル・マリーヒン撮影/ロシア通信

べルゴロドの無差別殺人とボストンのテロは、マスコミの注目に原因があると、ロシアの一部政治家が主張している。

 モスクワの南700キロメートルに位置する人口約40万人のベルゴロド市で22日午後2時頃、男が銃を乱射し、女子中学生を含む6人が死亡する事件が発 生した。極右「ロシア自由民主党」のウラジーミル・ジリノフスキー党首はこの事件に触れ、マスコミが大量殺人事件に関する詳細な報道をやめない限り、このような事 件はなくならないと述べた。

  「病的な栄誉欲がはびこっているから、こういう事件をなくすことができない。数日間でもいいから自分について報道してもらおうと暴挙に走る。ボストンもベルゴロドもそうだ」。ジリノフスキー党首は、いつも過激な発言で注目を集めている人物だ。

 32歳のセルゲイ・ポマズン容疑者は月曜日、銃器店「オホタ」に押し入り、3人の店員を殺害した後、外に出て通行人に向けて発砲した。通りで犠牲となったのは14歳と16歳の少女、また49歳の男性だ。発砲後は車に乗って逃走した。

 警察の発表によると、ポマズン容疑者はカラシニコフ銃をもとにつくられた、7.62mm口径の半自動カービン銃「ヴェープル」を持っているという。

 警察当局の発表によると、容疑者は23日夜、パトロール中の警官によって拘束された。

 

 大量殺人は小さく報道すべき? 

 ジリノフスキー党首は、事件の詳細な情報が広がれば広がるだけ、似たような事件が増えると考える。ロシア国内では強盗事件や殺人事件が毎日発生していても、マスコミはそれを一つ一つ報道することはないが、大量殺人になると、途端に詳細が大きく扱われるという。

 同党のウラジーミル・オフシャンニコフ下院議員は23日、市民が短銃を所持、使用できるよう、法律を改正すべきだと主張した。「ベル ゴロドの事件が発生した時に、銃を持っている男性通行人が2~3人いたら、自分と周囲の人間を防衛するために、犯人を撃っていただろう。自己防衛権が我々 にはない。これがロシアの問題だ」。

 ロシア自由民主党は以前、短銃所持の権利を国民に与える法案を提出したが、否決されている。

 警察はこの事件の動機については、何も発表していない。ポマズン容疑者は以前、刑事事件を起こして4年間服役していた。コメルサント紙は、容疑者が刑務所で、精神疾患を発症したと伝えている。

 

 ロシア通信コメルサント紙の記事を参照。