ロシア人養子死亡事件の捜査状況

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は2月26日、ドイツ・ベルリンでアメリカのジョン・ケリー国務長官と会談するが、ロシア外務省人権問題担当のコンスタンチン・ドルゴフ氏によると、この死亡事件が主な議題になるという。=イゴリ・ルスタック撮影/ロシア通信

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は2月26日、ドイツ・ベルリンでアメリカのジョン・ケリー国務長官と会談するが、ロシア外務省人権問題担当のコンスタンチン・ドルゴフ氏によると、この死亡事件が主な議題になるという。=イゴリ・ルスタック撮影/ロシア通信

アメリカ・テキサス州在住のアメリカ人夫婦に、養子として引き取られていたロシア人のマクシム・クジミン君(3)が、1月21日に死亡していたことが約1ヶ月後に発覚し、ロシア政府が動きだす事態となっている。ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は2月26日、ドイツ・ベルリンでアメリカのジョン・ケリー国務長官と会談するが、ロシア外務省人権問題担当のコンスタンチン・ドルゴフ氏によると、この死亡事件が主な議題になるという。

 クジミン君死亡の情報は、パーヴェル・アスタホフ・ロシア連邦大統領直属児童権全権代表が、2月18日に明らかにした。

 

 多数の外傷 

 ドルゴフ氏は、この事件の捜査に8~10週間ほどかかる可能性があることや、マクシム君の体に数多くの外傷が見られるなど、養母が殺害した可能性を示す根拠があることなども伝えた。ただ、養母は起訴されておらず、無罪推定がなされているという。

 「マクシム君を殺害したのがアメリカ人養母だと証明されたら、もっとも厳しい刑を求めていく」。ロシア政府は今回、「裁判所で釈放されたり、お決まりの5~6年の懲役刑で終わったりすることのないよう」、あらゆる手をつくすという。「適切な厳しい刑罰が科されるべき」と、ドルゴフ氏は特に強調した。

 養父母が強い向精神薬をマクシム君に飲ませていたことも、テキサス州の保安官が明らかにしたという。「この薬が極めて強力なものであれば、我々の対応はもっと厳しくなる」とドルゴフ氏。

 

 死亡時の状況 

 マクシム君の養母、ローラ・シャットー容疑者が警察に語ったところによると、マクシム君は一緒に養子として引き取られた実弟のキリル君(2)と道で遊んでいたが、その後しばらくして意識不明の状態になっているところを、シャットー容疑者自身が発見したという。テキサス州エクター郡のマーク・ドナルドソン保安官の情報によると、シャットー容疑者は1月21日家の中にいたが、外に出た際に、倒れていたマクシム君を発見したという。

 マクシム君と実弟のキリル君は、昨年秋にアラン&ローラ・シャットー夫妻に養子に取られたばかりだった。ロシア連邦教育・科学省は、マクシム君の死亡が殺害によるものだと判明した場合、キリル君をロシアに戻すための協議を始める考えだ。

 教育・科学省児童権保護分野国政局のウラジーミル・カバノフ副局長によると、キリル君は現在、エクター郡社会保護局の後見を受けており、養父の兄弟の家庭で暮らしているという。