Googleが独占禁止法に抵触?

セルゲイ・クズネツォフ撮影/ロシア通信

セルゲイ・クズネツォフ撮影/ロシア通信

アメリカのインターネット検索大手「グーグル」が「アンドロイド」端末のメーカーに、自社アプリのインストールと競合他社アプリの排除を強制しながら、不法に自社サービスを優先させていると、ロシアのインターネット検索大手「ヤンデックス」が指摘している。

 ヤンデックスは18日、グーグルがロシア連邦独占禁止法に違反している可能性があるとして、ロシア連邦独占禁止庁(FAS)に調査を要請した。FASが本件に介入し、「アンドロイド」モバイルOSシステムからグーグルの検索アプリやその他の主要アプリをアンバンドルさせることを希望している。

 グーグルがアンドロイド事業で支配的な状況については、欧州委員会(EC)も調査を進めているが、ヤンデックスはこの調査にも関与している。

 「検索、地図、メールなどのユーザー向けのサービスは、アンドロイドOSから切り離されているべきであると考える」とヤンデックス。

 昨年グーグルは、「プレスティジオ」、「フライ」、「エクスプレイ」のスマートフォン・メーカー3社それぞれのアンドロイド端末にヤンデックスのサービスをプリインストールすることを禁止した。

 ヤンデックスは、グーグルがこうした戦略を続ける可能性が高いとみている。

 「アンドロイドOSの開放性はすでに過去の話。アンドロイド端末の基本は、グーグル・プレイやその他のコンポーネントを含む、グーグル・モバイル・サービス(GMS)の閉鎖型テクノロジー・パッケージになった。スマートフォン・メーカーや開発者のGMS依存度は、グーグルがビジネスにおける「ゲームのルール」を決定できるほどに高まった。メーカーがそのスマートフォンでグーグル・サービスを優先することや、グーグル検索をデフォルトとして設定することに同意しなければ、スマートフォンの成否をわけるアンドロイド・プラットフォームのコンポーネントにアクセスできなくなる可能性もある。だから我々は、アンドロイドOSをグーグルその他の検索エンジンから切り離す必要があると言うのだ」とヤンデックス。

 「メーカーがどの検索プロバイダーをデフォルトとして設定するか、どのサービスをプリインストールするかを選択できるようにすべきだと考えている。グーグルはメーカーによる競合他社のアプリのプリインストールを妨げるべきではない」と、ヤンデックスのオチル・マンジコフ広報担当は話した。

 ヤンデックスのアルカディー・ヴォロシュ最高経営責任者(CEO)は昨年12月、ヴェドモスチ紙のインタビューで、「今のところ我々は“不良”相手の孤軍奮闘を強いられている」と述べながら、FASへの調査要請には消極的な立場を示していた。ただし、ヤンデックスの市場シェアが下落を続けた場合、要請もあり得ると付け加えていた。