SF小説が現実になる時

第1回イルクーツク・ロボット技術祭「ロボシブ(RoboSib)」=Press photo撮影

第1回イルクーツク・ロボット技術祭「ロボシブ(RoboSib)」=Press photo撮影

ロシアの有名なSF作家セルゲイ・ルキヤネンコ氏が、第1回イルクーツク・ロボット技術祭「ロボシブ(RoboSib)」に参加し、来場者らとロシアの技術の未来について話し合いを行う。

 イルクーツクで11月28~29日、今年のもっとも重要な科学啓発イベントの一つである、第1回「ロボシブ」が行われる。ロシアの未来の技術エリートとなる可能性を秘める、6歳から30歳までの500人以上が、それぞれの開発品を持ち寄る。

 全ロシア・プログラム「ロボット技術:革新ロシアの工学・技術要員」の一環として、ロシアの鉱山事業運営会社「En+グループ」とオレグ・デリパスカ氏の財団「任意の事業」が主催する。他のロボット見本市とは一線を画すべく、独自色をだそうとしている。従来型の大会以外にも、公開講義、マスター・クラス(教室)、円卓会議、セミナー、ロシアの有名なSF作家とのミーティングなどをプログラムに盛り込む。

 そのようなSF作家の一人となるのがルキヤネンコ氏。ロシアの代表的なSF作家の一人であり、ティムール・ベクマムベトフ監督が実写化した「ナイト・ウォッチ」や「デイ・ウォッチ」などの長編小説の著者でもある。ルキヤネンコ氏が今回参加するのは公開講義で、ロシアと世界における技術の未来について来場者らと話し合う。

 さらに有名な作家であるミハイル・ウスペンスキー氏も、「ロボシブ」に参加する。また同じくロシアで有名なSF作家、風刺作家、脚本家であるレオニード・カガノフ氏を、地元イルクーツクの文学研究者が迎える個別のプログラムも用意されている。

 「ロボシブ」の主催者は、数十年前まではSFの世界の話のように思われていた技術が現実になっていることを、技術発展史が示していると考える。この点でSF作家の”予言”は、科学と創作の密な関係を物語っている。科学の質の高い飛躍はインスピレーション、創作、勇敢な構想なしには実現不可能であり、技術の未来を予測できる力は、未来のロボットのエンジニアにとって貴重なものである。