戦争がパソコンゲームになる日

=コメルサント紙撮影

=コメルサント紙撮影

コンピュータ・ウイルスは10年後、さまざまな機器に物理的損傷を与えることができるようになる。確信を持ってそう述べるのは、プログラマーやコンピュータ・セキュリティーの第一人者として世界的に有名な、ロシアのカスペルスキー研究所(カスペルスキー・ラボ)のエフゲニー(ユージン)・ カスペルスキー社長だ。

スマートフォンで刑務所のドアを開ける 

ドイツのミュンヘンで行われた革新会議DLD13で、カスペルスキー氏は次のように述べた。「インターネット技術は猛烈な勢いで発展している。そして遺憾なことに、サイバー脅威も同じ速度で増している。破壊は、国家、機関、犯罪者、テロリストにかかわらず、誰でも可能だ。例えばアメリカの刑務所は、コンピュータ・ネットワークにつながっているから、受刑者がスマートフォンを使って刑務所のドアを開けることだって可能だ」。カスペルスキー氏によると、「このシステムは脆弱」なままである一方で、「プログラムはより磨きがかかかっている」という。

戦争もコンピュータによるインフラ破壊から 

フィンランドの専門家であるミッコ・ヒッポネン氏も、次のような意見を述べた。「将来は戦争もコンピュータで行われる。マルウェアの破壊能力の潜在性は極めて高く、従来の武器と比較可能だ。サイバー戦争はインフラ攻撃になる。コンピュータ・ウイルスが発電所や産業機械に、想像もできないような損傷を与えることも十分に考えられる。武器の交戦になる前に、電気や水道の供給システムにサイバー攻撃が行われるだろう」。インターネットを使った戦争が、軍事衝突の一部になるということだ。