「テロとの犯罪流血ビジネスは一切許すまじ」

kremlin.ru
 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、12月3日、恒例の連邦議会向けの一般教書演説を行った。その要旨をご紹介しよう。

テロリズムについて

 ロシアは、かねてからテロとの闘いを行っている。私たちは、国際テロリズムの攻撃がいかなるものかを知っている。[…]ロシアからテロリストらを追い出すのに、ほぼ10年を要した。私たちは、その残党と闘っている。しかし、この悪は、今もその存在を知らしめている。

 二年前、ヴォルゴグラードでテロ行為があり、最近、シナイ半島上空でロシア機が爆破された。テロリズムの脅威は、高まりつつある。アフガニスタンの問題も、解決されていない。その国の状況は、懸念を抱かせ、楽観を許さない。中東の一部のほかの国も、混乱と無秩序のゾーンと化した。

 私たちは、遠くにいるうちに彼らを一掃しなくてはならず、シリアでの軍事作戦の実施に関する決定が採られたのも、まさにそのためである。

  テロリズムとの闘いにおいて、ロシアは、最大限の責任を発揮した。私たちは、自らの価値を守らねばならない。

 どの国も、宣言ではなく具体的行動によってテロリストらの潰滅に貢献すべきである。テロリズムとの犯罪流血ビジネスを一切許してはならない。

  

トルコについて

 

 私たちは、トルコがシリアからテロリストらによって盗まれた石油で自らの懐を肥やしているのを知っている。それが、テロ行為を働く戦闘員らの行動の資金源となっている。

 私たちは、1990年代に北カフカスで活動していた戦闘員らがまさにトルコに潜伏して支援を受けていたことも記憶している。一方、トルコの国民は、善良かつ勤勉である。トルコには、私たちの友人がたくさんいる。彼らは、私たちが彼らとテロリストらの共謀者らをイコールで結ばないことを認識すべきである。

  私たちは、そうしたテロリズムへの幇助を忘れない。私たちは、つねに裏切りを最も恥ずべき行為とみなしてきた。わが国のパイロットを背後から撃ったトルコの人たちは、このことを知るがよい。すべての問題は、別の方法によって解決できた。私たちには、最もデリケートな問題に関して協力する用意があった。私は、なぜ彼らがそうしたか分からない。なぜ彼らがそうしたかは、おそらくアラーのみが知っている。

 どうやら、アラーは、トルコの政権のエリートを罰することにし、その理性と分別を奪ったらしい。しかし、私たちは、危険なヒステリックな反応を避ける必要がある。そんなことはない。私たちの行動の基礎には、何よりもまず責任がある。私たちは、武器をがちゃつかせはしない。

 

経済について

 去年、私たちは、大きな経済的挑戦に直面した。状況は、実に困難だが、危機的ではない。私たちは、すでに好い傾向を目にしている。インフレは収まりつつあり、国の通貨のレートは安定し、工業複合体は発展しつつある。しかし、だからといって、私たちが安心してよいわけではない。

 私たちは、外部からの制限および原料安の時期が長引きうることに備えていなくてはならない。グローバルな発展の基本的傾向も逸してはならない。新たな通商ブロックが形成されつつあり、新たなテクノロジーが現れつつある。

  まさに今、グローバルな労働分業における各国の立場が定まりつつある。私たちも、リーダーの一角を占めねばならない。私たちは、経済、技術、その他の分野において、主導的であらねばならない。

  政府は、戦略的イニシアティヴ・エージェンシー(ASI)とともに、ビジネス実施の環境整備のための作業を続けねばならない。私たちは、私たちに対して設けられようとしているあらゆる制限に、企業活動の自由の拡大によって対抗せねばならない。

 

協力について 

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ユーラシアの約束

 私たちは、外国のパートナーらとの広汎な協力を望んでいる。容易ならぬ状況にもかかわらず、投資を歓迎している。経済関係拡大のためのさらなる可能性を拓くべく、私たちは、統合プロセスを拡大している。

  私たちは、ユーラシア経済連合(EAEU)の枠内ですでに新たな質的レベルに達した。ユーラシア統合のイニシアチブと中国のシルクロード(一帯一路)プロジェクトをリンクさせる原則的合意が達せられた。ヴェトナムとの合意が達せられた。東南アジア諸国連合(ASEAN)や上海協力機構(SCO)の加盟国およびSCOへの加盟を望む国々との協力を活発化させる必要がある。[…]これらの国を合わせると、世界のほぼ三分の一の経済規模となる。パートナーシップは、相互の国益の尊重と対等の原則に基づいて築かれねばならない。