プーチンの大記者会見その2

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

ウラジーミル・プーチン大統領は、10回目を迎えた毎年恒例の大記者会見で、国内外の記者の質問に答えている。経済、金融、世界情勢の不安を背景として、その発言に注目が集まっている。

反政府派と「第5列」について

 我々の社会を分割ではなく、団結させたい。分割が起こったのなら、私は発言においてより慎重になるべきであろうが、自分の意見を率直に述べる必要もある。境界はかなり微妙だ。どこで反政府派が終わり、どこで第5列が始まるのか、科学的に定めることは難しい。

 誰もがレールモントフの「さようなら、汚れたロシア」を覚えている。レールモントフは反政府派だったのだろうか。当然そうである。「詩人の死」を書いた時、レールモントフの親戚は詩の表現をやわらげるよう頼んだ。だが本人はそれどころか、さらに厳しい表現にした。反政府派であったが、愛国者でもあった。紙一重である。勇敢な将校で、銃弾の下をくぐり抜けた。

 だが反政府派と第5列の境界は内なるものである。反政府派は最後まで母国の利益のために戦う。第5列は他国の利益によって示されたことを行う。

 

ホドルコフスキー氏について

 恩赦を決定した時、ホドルコフスキー氏の政治活動の意向については考えなかった。これは彼の問題だから好きに働けばよい。

 私の決定は人道的なもの。ホドルコフスキー氏の母親は病気だ。本人は服役の大部分を終えた。私は後悔などしていないし、正しいことを行ったと思う。

 

ロシアとグルジアの関係について

 サアカシュヴィリ大統領(当時)には軍事行動を始めないようくぎを刺していたが、始めてしまった。1919年のことを誰もが知っている。グルジアが独立国家の創設を宣言した時に困難なできごとが起こった。すべて同じだ。

 致命的な不幸すべてにおいて、ロシアが悪い、ロシアが挑発していると非難される。だがロシアは挑発などしていない。ロシアはこれらの共和国の独立を認めた。

 

オリンピックとサッカーW杯について

 オリンピックの準備および実施の際に成し遂げたかったことをすべて成し遂げた。勝利に沸いたのだから、それ以上である。

 レクリエーションと健康増進の24時間センターが創設されたが、競技、児童スポーツが行われ、アイスホッケー・チームがあらわれ、ファンが大勢いて、満員になっている。

 多くの国が競技をやめているが、人々にはウォッカを飲むのではなく、スケート靴をはいてほしい。子どもにサッカーをしてもらうために、ロシアにはサッカー・ワールドカップが必要。これはロシア発展の誘因になる。

 

プライベートな生活について

 知り合いに恋愛しているかと聞かれた。すべてうまくいっているので心配は無用。リュドミラ(元夫人)とは友人関係にあり、会ったりしている。

 自分の給与については知らない。

 私は退屈していないから、心配しないでほしい。必要なことを行い、仕事をこなすだけ。

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