「MH17機への攻撃の瞬間をとらえた衛星写真」

ロイター通信

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テレビの「第一チャンネル」で、民間機への空対空ミサイルの発射の瞬間をとらえたとみられる衛星写真が紹介された。番組のMCによれば、それは7月17日にドネツィク(ドネツク)上空で撃墜されたマレーシアのボーイング機への攻撃の模様である、という。

マレーシア航空17便(MH17)墜落事故

7月17日のロシアとの国境に近いウクライナ領内におけるマレーシアのボーイング777型機の墜落の結果、298人が死亡した。オランダの専門家らの調査によれば、同機は、「多数の高エネルギー物体の外的作用による構造的損壊」のために墜落したが、それが誰の仕業かは今なお不明である。

 番組「オドナーカ」のMCミハイル・レオンチエフ氏は、画像は外国から電子メールで届き、先に7月のMH17機の事故原因の調査に関する報告を公表したロシア・エンジニア同盟に送られたと述べた。

 

航空専門家 

 画像を送った人物は、マサチューセッツ工科大学出身の20年の経験を有する航空専門家ジョージ・ビルト氏とのことで、同氏によれば、同氏は「ボーイング機は、それを追跡していたジェット戦闘機によって撃墜された。最初は乗員が砲撃され、その後に操縦席が空対空ミサイルを被弾し、さらに右のエンジンと右の翼が赤外線ホーミング誘導弾で損壊された」とのロシア・エンジニア同盟の報告の結果と同じ見方をしている。

 

写真 

 番組で紹介された写真では、空対空ミサイルに特徴的な飛行機雲が翼の下から伸びている戦闘機と民間機を明確に区別することができる。

 ロシア・エンジニア同盟のイヴァン・アンドリエフスキイ副会長は、番組でこう語った。「私たちが目にしているのは、さほど高くない軌道から撮影された宇宙写真です。通常、そうした撮影は、空中および地上の全体像を密かにとらえるために行われますが、その画像に表示されている座標データから見て、撮影はアメリカかイギリスの衛星から行われたと推察できます。私たちは、この画像の詳細な分析を行いましたが、偽造の跡は見られませんでした」

 

国連の反応 


 ファルハン・ハク国連事務総長報道官代理は、記者団に、この画像をロシアサイドが国連側に提供したかどうかは私には分からない、と述べ、タス通信によれば、同氏は、「私は、この画像が事務総長へ渡されたのかどうかを検証する必要があり、(ロシアの)代表団にこのことを確かめるが、当人は、現在、出張中である」と述べた。

 ハク氏は、また、ウクライナ東部での紛争の当事者に対し、ボーイング機墜落の現場への国際機関の専門家らの支障なきアクセスを保障するよう求め、「私たちは、調査が支障なく続けられるように墜落現場への完全なアクセスを提供するよう当事者に呼びかけ続けており、このことをすでに数ヶ月訴えており、今後もこれを続けていく」と述べた。

 

ブログ 

 一部のインターネットユーザーは、すぐさま画像の信憑性を疑問視し、ある者は、この画像が一月ほど前のものである点を指摘し、ある者は、地上の物体の境界の異同を見出すべく、「第一チャンネル」で紹介された写真の断片をビングやグーグルのマップの画像と比較した。

 また、ユーザーは、飛行機の正確な型を特定すべく、写真に映っている戦闘機とさまざまなスホーイやミグの写真を比較した。

 いずれにせよ、テレビで取り上げられたテーマは、多くの交流サイトで幅広い議論を巻き起こした。