ルハーンシクで人道支援物資の配給開始

AFP / EastNews 撮影

AFP / EastNews 撮影

「ルハーンシク(ルガンスク)人民共和国」の指導者イーゴリ・プロトニツキー氏によれば、月曜日にルハーンシクでロシアからの人道支援物資の配給が始まった。

 イーゴリ・プロトニツキー氏は、こう語った。「これからすべてのルハーンシク市民が配給所で支援物資を受け取り、すでにすべての物資は小分けに包装されており、私たちはボランティアを動員しました。支援物資は人々にセットで配られ、みんながそれを受け取ります。市内ではロシアから提供された生活必需品を配給する26の拠点があります。各市民が受け取る最低限のセットには、1キロずつの米と蕎麦と砂糖、肉の缶詰三缶、10リットルの水が含まれています」

目撃者 

 地元住民のイヴァン・コンドラチュークさんは、人道支援物資はまず第一に老人や子供や身体障害者に配られている、とし、こう語った。

 「ルハーンシクは爆撃に晒されており、戦闘行動が続いているあいだ、私は隣の州への避難を余儀なくされました。私の知るかぎり、人道支援物資はすべての人に配られてはいません! 私たちはみんな資金も国家サイドからの支援もない状況に置かれたわけですから、本来ならすべてのルハーンシク市民が支援物資を必要としているはずなのに、民兵側は支援物資を受け取る人を選んでいます! 老人や子供や身体障害者に配られることにもちろん異論はありませんが、他のルハーンスク市民もそれを必要としているのです」

 コンドラチュークさんは、さらにこう続けた。「多くの人がもっぱら肯定的に捉えている民兵たちも、すべてにおいてそうであるわけではなく、戦争は、抵抗の戦士たちにもそれなりの烙印を押しています。ウクライナ東部の人々は、不誠実な民兵についてもウクライナ当局の無慈悲の命令についてもすでに多くのことを知っているので、私は、どちらか一方の紛争当事者を支持しているわけではありません。双方とも、一般市民を巻き添えにしています。私がルハーンシクを発つ前、民兵たちは、私の住む街を攻撃しました。すべてこれは、挑発なのです」

 ルハーンシクに住む15歳のマクシム・サフォーノフさんは、こう語る。「人道支援物資を求める行列は、1キロに及びました。並んでいるのは主に大人たちで、子供の姿は見られませんでした。車列が到着する数日前、配給所の一つに近い市の中央市場が何者かによって迫撃砲で砲撃されましたが、現在、状況は落ち着いており、人々は安心して食料をもらう行列に並んでいます」

 

キエフの合意を得ずに 

 金曜日、南東部の住民のための人道支援物資を積んだロシアのトラック「カマズ」の車列が、ウクライナ側の同意も赤十字国際委員会の職員の随行もなしにロシア・ウクライナ国境を越えた。

 ウクライナ当局は、ロシアの行動をウクライナ領への「直接的侵入」とみなしたが、人道支援物資を運ぶ車列に対しては武力を行使しない、とし、ウクライナ外務省の声明では、こう述べられている。「ウクライナは、挑発を防止すべく車列の安全な通過のために必要なすべての指令を行った。ウクライナ外務省は、国際的パートナーに対してもロシア連邦の不法かつ攻撃的な行動を断固非難するよう呼びかけた。ロシアは、国境の不可侵や他国の内政に対する不干渉や国際的義務の誠実な履行といった国際法の枢要な原則に違反した」

 一方、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、ロシアは、ウクライナ南東部へ第二弾の人道支援物資を送る予定である、と声明するとともに、今週中に物資の供給に関する協議を行いたいロシアの意向を強調し、月曜日のモスクワでの記者会見でこう述べた。

 「私たちは、ごく近いうちに、ウクライナの国境警備隊員および税関職員が参加する同じルートとパラメータでの第二弾の支援物資の輸送のすべての条件について話し合いたい」

 ルハーンシクの住民の名前は、本人らの希望により変更されている。