ウクライナ情勢8/14報道

エフゲニー・コテンコ/ロシア通信

エフゲニー・コテンコ/ロシア通信

 コメルサント紙は、モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会の新しい首座主教の選任について、こう伝えている。過半数の票を集めたのは、政治とはおよそ無縁な修道士とみなされているオヌーフィリイ府主教で、キエフもモスクワも、この人選に満足している。ウクライナ正教会の報道部長ヴァシリイ・アニーシモフ氏は、こう声明した。「同候補は、多くの者を満足させていましたが、本人は、権力を志向してはいませんでした。オヌーフィリイ府主教は、キリストから遠ざかったとしてウクライナのEUへの接近に異を唱え、ウクライナ当局が「悲しみの日」と宣言した5月9日を「悪に対する善の勝利の祝日」と称しました」。ウクライナ正教会・宗務院情報啓蒙部長のゲオルギイ・コヴァレンコ長司祭は、こう述べた。「新しい主管者には、東部地域における流血を終わらせてウクライナ正教会の統一を保つことが肝要です」

 モスコフスキー・コムソモレツ紙は、ドンバス(ドネツ炭田)へ人道支援物資を運ぶロシアの車列に対するウクライナ人の反応について、こう伝えている。ウクライナでは、車列の接近が、さまざまな反応を呼び起こしており、活動家やブロガーたちは、車列をまったく通過させないか自分たちの裁量で処理するよう提案している。ハリコフのユーロマイダン支持者や「右派セクター」の戦闘員たちは、有志のグループを組織し、30台の車を連ねてプレトニューフカの検問所へ向かった。活動家たちは、おそらくは棒や火炎瓶を用意して、人道支援物資を運ぶ車列の進入を阻止しようとしている。 

 独立新聞は、キエフ特派員の記事を一面に掲載し、こう伝えている。ウクライナ側は、ロシアがもっぱら赤十字国際委員会の機関を通じてドンバスへの人道支援を行うよう求めている。ウクライナ政府内では、ルハーンシク(ルガンスク)とドネツィク(ドネツク)の両州の住民への支援は必要か否かで意見が分かれており、また、ロシアの発意はウクライナ東部における状況正常化へ向けた第一歩となるのか或いは大規模な軍事行動へと転化するのかという議論が戦わされている。

 ロシースカヤ・ガゼータ紙は、ドンバスの戦闘地帯にいた孤児たちについて、こう伝えている。前日、小児脳性麻痺を患う7人の孤児が、ロシアからウクライナへ戻された。一歳から三歳までのこれらの幼児は、今も戦闘が続いているルハーンシク州の危険地帯から民兵らによってロストフ州のドネツクへ移送された。しかし、ウクライナ当局は、それを誘拐とみなした。「ウクライナ政府は、病気の孤児たちがロシア領へ移されて初めて、彼らのことを気にしだした。小児脳性麻痺を患う7人の孤児は、ロストフ州ドネツクの中央市立病院に重篤な状態で運び込まれたが、同病院に収容されていた四日間で、容態はかなり改善した」

 ロシア大統領付属児童権利全権代表のパーヴェル・アスターホフ氏の情報によれば、先週、ウクライナの戦闘地帯では、1200人以上の孤児が残留していたが、ウクライナ当局は、ロシアやウクライナの非戦闘地域へ孤児たちを避難させることを怠った、という。