ウクライナ情勢8/12報道

マクシム・ブリノフ/ロシア通信

マクシム・ブリノフ/ロシア通信

ロシアからの人道支援物資、ウクライナ軍によるドネツィク奪還作戦、ウクライナ難民の状況、環境問題などについて報道されている。

 「ヴズグリャド」紙は、欧米の疑心にもかかわらず、ロシアが人道支援物資を積んだトラック280台を、モスクワ市郊外のナロ・フォミンスク市からウクライナの国境に向けて出発させたと書いている。

 「モスクワ市民やモスクワ州民によって集められた人道支援物資約2000トンを、車列がウクライナ東部の住民に届ける」とモスクワ州政府が伝えている。

 人道支援物資は穀物400トン、砂糖100トン、離乳食62トン、救急器具・薬54トン、寝袋1万2000袋、発電機69台など。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、今回の件について、ウクライナ政府および赤十字国際委員会の了解を得たと述べている。

 「ガゼータ・ル」は、ウクライナ軍の幹部が「反テロ作戦」の最終段階、ドネツィク掌握に向けて準備していると伝えている。

 ウクライナ国家安全保障・国防会議情報分析センターの代表は、ドネツィクとルハンシクが完全に切り離されていることを説明。住民には避難するよう提案した。

 ウクライナ東部は危機的状況にある。特にルハンシクは、すでに3週間、水も電気もない状態だという。

 「料理できないだけでなく、トイレで流すこともできない。ガソリンもないから救急車や消防車も活動していない。ガソリンがなくて交通機関が動かないから、住民は防空壕の中に隠れているだけ」と、ドンバス同郷基金のアレクサンドル・フェルベルト理事は話す。

 「コメルサント」紙は、ウクライナ難民の状況について書いている。

 ロシア連邦移民局に一時避難および一時滞在許可を求めた難民の数は14万人以上。うち6万人が一時避難者として認められた。移民局のコンスタンチン・ロモダノフスキー局長によると、ロシアには約50万人のウクライナ難民がいるという。全員がボランティアのアパート、児童用のサマー・キャンプ、学校、難民キャンプなどに滞在している。

 一部地域(主にロシア西部)では、難民受け入れ能力が限界に達しており、収容できる場所が不足している。連邦政府はより合理的な難民配置について考え、一部受け入れ拠点を閉鎖し、住居や仕事がある地域に送る計画を立てている。

 「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」は、ウクライナ軍によるドネツィクへの戦闘作戦が、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの環境を破壊しかねないと書いている。

 化学工場「スチロル」のモノニトロクロロベンゼン450トンの貯蔵庫はかなり危険である。ウクライナ東部には潜在的に危険な工場が3809ヶ所あり、うち約300ヶ所の危険度は非常に高い。ほぼ戦場にあると言えるのが、さまざまな爆薬を生産し、弾薬をリサイクルしている、ドネツィク化学・技術工場。近く(ドネツィク、アヴディイフカ)にはコークス化学工場が2ヶ所あり、どちらで事故が起こっても有毒なコークス炉ガスの排出と工業廃水の流出の危険性がある。